F1 メキシコシティGP

ルクレールにとってメキシコシティGPは今季最悪のレース「これがこの1戦限りのことだといいな……」

シャルル・ルクレールは、6位に終わったF1メキシコシティGPを今季最悪のレースだったと評価。ここまで苦戦するのはこの1戦限りであることを祈っている。

Charles Leclerc, Ferrari F1-75, Sergio Perez, Red Bull Racing RB18

 フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1メキシコシティGPでレッドブルやメルセデスに全く太刀打ちすることができず、6位でフィニッシュ。このレースについてルクレールは、今季最悪のレースだと評価。これがこの1戦限りのことであることを期待していると語った。

 ルクレールは予選で今季最低の7番手。アルファロメオのバルテリ・ボッタスにも先行されてしまった。

 決勝ではボッタスの前に出ることはできたものの、レッドブルやメルセデスには大きくパフォーマンス面での差をつけられた。最終的には優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から1分8秒遅れ。チームメイトのカルロス・サインツJr.も、首位から58秒遅れの5番手……今季4勝を挙げているチームとしては考えられないほどの体たらくだった。

「とてつもなく大変なレースだった。僕らはただ、とても遅かった。その理由を調べる必要がある」

 ルクレールはレース後にそう語った。

「僕とカルロスは、周りに誰もいないところを走っていた。レッドブルやメルセデスと比べるとずっと遅かったけど、中団グループよりはずっと速かった。僕らは、とても孤独なレースを戦ったんだ」

「でも今日は正直に言って、これ以上できることはなかった」

 今回のレースの結果、フェラーリはコンストラクターズランキング2番手を維持しているものの、メルセデスとの差が40ポイントにまで縮まった。残り2戦の結果次第では、ランキング2番手を奪われてしまう可能性が、現実味を帯びてきたとも言える。

 しかしルクレールは、残りのブラジルとアブダビで今回と同じような事態に陥ることはないだろうと考えているようだ。

「これ以上悪いレースはないと思う。だから、これ以上悪くなることはない……ということを願っている」

 そうルクレールは期待を語る。

「おそらく、スパと並んで今季最悪のレースだった。僕はこれが、1戦限りのモノだと信じている」

「でも将来に向け、僕らがより良い形で戦えるようにするために、今回のようなコンディションでより良くできる部分を理解する必要がある」

 ここ最近は、レッドブルに対してタイヤのデグラデーション面で差をつけられてきた。しかし今回のレースでは、メキシコシティの標高によりエンジンに懸念があったため、最大出力を使うことができなかったという。

 チーム代表のマッティア・ビノットは、メキシコで「最大パワーを発揮する能力を持っていなかった」ことを認めたが、苦戦はそれだけでなく、シャシーがコースに合わなかったこともあると語った。

「パワーユニットに関しては、週末に最高のパフォーマンスを発揮できなかった。それが最も大きな原因になっているとは思わない」

 そうビノット代表は語った。

「それも原因のひとつだが、それ以上のモノもある。それは確かであり、我々が検討する必要のあるモノだ。ただ、現時点では明確な答えはない」

「乗り心地も、バランスも得なかった。デブリーフィングでドライバーの話を聞く必要がある。彼らはマシンが思うように曲がらないこと、そしてそれを調べる必要があると私が考える理由を教えてくれるだろう。ただ、今のところ明確に説明できることはないんだ」

 
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