F1 ベルギーGP

ルクレール、余計なピットストップでポジション落とすも「レッドブルとのペース差の方が悔しい」

シャルル・ルクレールは、ベルギーGP終盤のピットストップが裏目に出たものの、フェラーリの戦略に不満を持ってはいないと語った。

Charles Leclerc, Ferrari F1-75, makes a stop

 フェラーリのシャルル・ルクレールは、パワーユニットの交換によるグリッド降格ペナルティを受け、F1ベルギーGPを15番手からスタート。しかし序盤にブレーキダクトに捨てバイザーが引っかかったことで早めのピットストップを強いられた。

 しかし、ルクレールの受難はそれだけでは終わらなかった。5番手まで挽回してレース終盤に差し掛かったタイミングで、フェラーリはルクレールをピットインさせることを決断した。首位を走るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から、ファステストラップのボーナスポイントを奪おうとしたのだ。

 ルクレールはこの戦略に不安があることを無線で伝えていたが、その懸念は当たってしまった。ピットアウト時にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)に抜かれてしまったこともあって、ファステストラップは記録できず。アロンソはなんとか抜き返して5番手でチェッカーを受けたものの、ピットレーンのスピード違反によるペナルティを受け、6位に終わったのだ。

 ルクレールは、ピットインの判断が遅れたことについてフェラーリへの不満を否定し、ペナルティについては「チームとは関係ない」と自らの責任を認めた。ただチームとしては、右フロントのブレーキダクトに捨てバイザーが詰まったことでオーバーヒートが置き、センサーが故障したことがペナルティの遠因になったと考えているようだ。

「レッドブルと僕たちの間にあったペースの差の方が悔しいし、それが僕たちが取り組むべきことだ」とルクレールは語った。

 フェルスタッペンはルクレールのひとつ前、14番グリッドからレースを始めると、8周目には表彰台圏内の3番手に。18周目にはカルロス・サインツJr.(フェラーリ)を交わすと、首位を独走したのだ。

「レッドブルを見ていると、彼らは別のレベルにいた。今週末も何かを見つけたようで、僕たちにとってはちょっと心配なんだ」

 そうルクレールは語り、フェラーリにとってチャンピオンシップの状況が「非常に難しくなっているのは間違いない」と認めた。

「今のところ、僕たちは正確には(レッドブルが強かった理由を)理解できていない」

「彼らはまだストレートでとても速くて、ダウンフォースが少ないように見えるのに、コーナーでは僕たちと同じか、それ以上に速いんだ」

「だからちょっと心配している」

 レース中、ルクレールはエンジニアと無線で何度も戦略のオプションやタイヤの選択について会話を交わしていた。

 中には「なぜこんなに早くピットインするのか」とチームに質問するシーンもあったが、無線で戦略を議論するというアプローチは、特別なことではないという。

「いや、いつもそうしてきたよ」とルクレールは語った。

「今回はそれが少しはっきりしていただけだ。というのも、僕たちは誰とも争っていなかったから、より自由に話すことができたんだ」

 
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