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ルクレール、19番手スタートも希望は捨てず「運が味方すれば、上位争いに復帰できるかも」

フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1カナダGPの決勝を19番手からスタートするものの、上位争いに加わることができるかもしれないと、希望を持っているようだ。

Charles Leclerc, Ferrari F1-75

写真:: Andrew Ferraro / Motorsport Images

 フェラーリのシャルル・ルクレールは、パワーユニット(PU)交換によるグリッド降格ペナルティでF1カナダGPを19番手からスタートするが、運が良ければ上位争いに加わることが出来ると考えている。

 ルクレールは金曜日にPUエレメントを交換したことで、10グリッド降格ペナルティを受けたが、土曜日にさらに多くのエレメントを交換したことで、グリッド後方からのペナルティとなった。

 アルファタウリの角田裕毅も同様のペナルティを受けているが、角田が予選Q1を20番手で終えたのに対し、ルクレールはQ2に進出(Q2では走らず)したため、ルクレールが角田の前、19番手からスタートすることなった。

 ルクレールは木曜日、モントリオールはオーバーテイクが可能なレイアウトであることから、ペナルティを受けるには悪くない場所だと語っていた。

 決勝で前進できるかという質問に対し、ルクレールは「上手くいくかどうかは分からない」と、motorsport.comに答えた。

「昨日、最初に考えていたよりもオーバーテイクは少し難しかったけど、僕たちのクルマは全体的にはかなり良いペースを持っていると思う」

「もし戦略的に賢くやって、クリーンエアで走ることができれば、4位かそれ以上のポジションに戻ることができるだろう。だからそれが目標だし、そうだね。すべてを出し切るよ」

 チームメイトであるカルロス・サインツJr.は、3番グリッドからスタートするが、彼が優勝する可能性はあるかと訊くと、ルクレールは運が良ければ自分も争いに加わることができると語った。

「そう願うよ。当然、僕が勝てないなら2番目に勝ってほしいのはカルロスだ。彼にとっては素晴らしいことだろう。彼は競争力があるし、今週末はマックスと接戦になるだろうね」

「そして終盤にセーフティカーが出て、運が良ければ僕もバトルに加わることができる。でも、これはかなり楽観的な話だよ」

 ルクレールは、スペインとアゼルバイジャンで首位を走っていた時にPUトラブルに見舞われてしまった。、パワーユニットのエレメントを使い果たしてしまったため、モントリオールのペナルティはそれほど驚きではなかったという。

「これは仕方のないことだ。だから残念ではあるけれど、一方でこうなることは分かっていた」

「他にまたペナルティを受けるかどうかは分からないけど、全体的にはこれがベストだったと思う。良い状況ではないけど、10グリッド降格ペナルティが複数レースで科されるより、1レースにすべて受けた方が良いということだ」

「だから明日はベストを尽くして、これ以上信頼性の問題を起こさずに、自分たちのことに集中して、チャンピオンシップの前にいるレッドブルに追いつけるようにしたい」

 ルクレールはペナルティがあったため、予選には形式的な参加に留まったが、それでもウエットコンディションでQ1に参加するのはアクシデントに遭う危険性があったと明かした。

「僕は予選が大好きだから、ああいう考え方で参加するのは簡単じゃないし、とにかく何をするにしても失うモノが多かった。リスクを冒してミスをすれば、明日に向けて何かを犠牲にしなければならない」

「でも、うまくコントロールできたと思う。リスクを冒せないことは明らかだったし、ただ周回を重ねれば良かった」

「クリーンラップは2周か1周だったと思う。それ以外はニコラス(ラティフィ/ウイリアムズ)の後ろにいて、何も見えないから抜くのに必死だったんだ」

「だから、あまりリスクを冒さず、マシンのチェックをするために数周することが重要だったんだ。そしてそれが上手くいった。だから正直なところ、パフォーマンスの面であまり見るべきものはないんだ」

 
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