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名門フェラーリが下位争い……あまりの惨状に前年勝者のルクレールも驚き隠せず

シャルル・ルクレールはF1ベルギーGP初日、15番手に沈むなど大苦戦。あまりのペースの遅さに驚いている。

Charles Leclerc, Ferrari SF1000

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 2020年シーズンのF1で苦しいスタートを切ったフェラーリ。第7戦ベルギーGPの舞台であるスパ・フランコルシャンはカレンダーの中でも屈指の高速サーキットであるため、ストレートスピードに問題を抱える今季のフェラーリが苦戦するのは必至と予想されていた。

 しかしながら待っていたのは、想像以上に厳しい現実だった。走行初日に行なわれた2回のフリー走行では、シャルル・ルクレールがFP1で14番手、FP2で15番手、セバスチャン・ベッテルがFP1で15番手、FP2で17番手と、中団どころか下位での戦いを強いられているのだ。

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 ルクレールがFP2で記録した1分45秒440というタイムは、トップのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から1.7秒も遅く、さらにカスタマーチームであるアルファロメオの2台からもコンマ5秒遅れているという惨状だ。また、昨年自身が記録したFP2のベストタイムよりも1.3秒も遅かった。

「ここまで遅れたのは驚きだ。特にFP2だ」とルクレールは言う。

「僕たちはいろんなことを試した。最初のうちはダウンフォースのレベルをかなりアグレッシブなものにしたんだけど、うまくいかなかった」

「今のところペースが良くない。挽回するために頑張らないといけないけど、今週末は奇跡が起きるとは思っていない。良い気分ではないし、フェラーリがここまで後ろに下がっているのを見るのは悲しいよ」

「僕はいつも通りドライバーとしてベストを尽くす。それはまさに僕がやろうとしていることであり、セブがやろうとしていることだ」

 ベルギーGPと言えば、“スパウェザー”と呼ばれる気まぐれな天候がレースに波乱をもたらし、勢力図を変えることがある。しかしながらルクレールは、土曜日に雨が降る可能性があることについて、フェラーリの困難を悪化させるだけだと語った。

「僕たちは今週末、バランスに苦しんでいるんだ」

「雨では基本的にはバランスが悪くなるだけだ。ドライの時に起きている問題が雨だと悪化する」

「今日起きたバランスの問題について、何か解決策が見つからない限り難しいと思う」

 一方のベッテルは、FP2でウイリアムズのジョージ・ラッセルにも後れを取る結果となったが、セッション後に「マシンがトリッキーで、走らせるのが難しい」とコメントした。

「それは僕たちがいるべき場所にいないということを意味している」とベッテル。

「僕たちは今、セットアップの選択肢を模索しているところだ。午後にはかなりのことを試した。リセットしてはやり直して、また違うことを試したんだ」

「明日はもう少し良くなると思う。天気がどうなるかは分からないけど、とにかく明日もそういったことに取り組んでいくよ」

 

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