混迷極める中東情勢、既にF1にも影響が及ぶ。バーレーンで予定されていたピレリのタイヤテストが中止に……今後の影響は?
イスラエルとアメリカがイランに対して軍事攻撃を開始したことで、モータースポーツ界にも影響が及び始めている。
写真:: Sam Bagnall / Sutton Images via Getty Images
アメリカとイスラエルがイランに攻撃を行なったことが明らかになった。これによりバーレーンで予定されていたピレリのF1用タイヤのテストが中止されるなど、既にモータースポーツへの影響も及び始めている。
中東の情勢はここ数日極めて緊迫しており、アメリカとイスラエルがイランに対して共同で攻撃を仕掛け、短時間で多くの人命が失われたとする報道もある。
一方でイランも、この攻撃に対する報復としてミサイルを発射。このミサイルは、サウジアラビア、イラク、アラブ首長国連邦、クウェート、カタール、シリア、バーレーンにある、アメリカの軍事施設などを狙って射たれている。これらの中には、モータースポーツとの関係が深い国々もある。
そして早速モータースポーツへの影響が出始めている。まずはピレリのタイヤテストである。
ピレリは2月28日と3月1日に、バーレーン・インターナショナル・サーキットで、タイヤテストを行なう予定だった。このテストではコースを人工的に濡らし、ウエットタイヤとインターミディエイトタイヤのテストを行なうためのもので、メルセデスとマクラーレンが参加する予定だった。
しかしバーレーンの首都マナマにある米海軍第5艦隊がイランの攻撃を受けたため、テストは中止された。
ピレリはこの件について、短い声明を発表している。
「バーレーン・インターナショナル・サーキットで本日と明日の2日間予定されていたウエットコンパウンド開発テストは、国際情勢の変化により安全上の理由から中止となった」
「現在マナマに滞在しているピレリのスタッフは、全員ホテルにいて無事である。当社はスタッフの安全確保に努め、イタリアやイギリスに早期に帰国できるよう、手配を進めている」
なお今週末のテスト以外でも、今後数週間のうちに中東地域では数多くの国際的なモータースポーツイベントが開催予定となっている。3月末にはWECのプロローグがカタールで予定されており、直後にはそこでWECの開幕戦も開催予定である。また4月10日から12日にかけては、MotoGPのカタールGPも予定されている。
F1も同様で、バーレーンGPが4月10日から12日にかけて、さらにその1週間後にはサウジアラビアGPも控えている。
中東地域の空域は現在ほぼ封鎖されており、中東で乗り継ぎを予定していたモータースポーツ関係者の中には、空港で足止めされている人もいるようだ。
現時点では今後どんな影響が及ぶのか不透明な情勢ではあるものの、レースやテストの延期や中止が検討される可能性も十分にある。
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