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大幅収入減のF1、リバティ・メディアCEOは今後の回復に“自信”

リバティ・メディアのCEOであるグレッグ・マフェイは、2020年のF1が多くの損失を計上したものの、今季は回復を目指しており、「心配はしていない」と語る。

Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11 EQ Performance leads Valtteri Bottas, Mercedes F1 W11 EQ Performance and Max Verstappen, Red Bull Racing RB16 at the start of the race

写真:: Steven Tee / Motorsport Images

 リバティ・メディアは2月26日に、2020年のF1の収入が前年から44%減少したことを発表した。その結果、3億8600万ドル(約411億円)という巨額の営業損失が発生し、全10チームへの分配金も減額されることになった。

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 リバティ・メディアのグレッグ・マフェイCEOは、2021年シーズンについては観客がサーキットに戻り、レース開催権料が本来の額に戻ると想定しているため、財務実績が改善すると確信しているという。

 なお2020年は、同じくリバティ・メディアが保有する米国メジャーリーグのアトランタ・ブレーブスも収入減になったという。

「リバティ・グループの一員である上で必要なのことは、我々が運営している会社の利益を考え、先を見据える能力があるということだ」

 マフェイCEOはウォール街のアナリストとの会談で、そう語った。

「F1のバランスシートは非常に強力だ。契約にある運用のレベルは、問題ないと思う。だから、バランスシートについてはあまり心配していない」

 マフェイCEOは、新型コロナウイルスによる制限が終われば、リバティ・メディアが持つ全ての事業の、復活に向けた準備が整うと語る。

「我々は確かに、占いによって事業を展開しているわけではない」

「しかし我々は、世の中が正常に戻った時に確実に利益を得られるための準備をし、それが我々の望む速さやペースで起こらない場合に備えて準備をしている」

 マフェイCEOは、観客がグランプリに戻ったとしても、全てのレースでそうなるとは限らないと認める。そうなれば、開催権料に影響を及ぼすのは間違いない。

「観客の入場数に関しては、様々な予測がある」

 そうマフェイCEOは語った。

「必ずしも0から100になるわけではないのだ」

「我々はその中間にいるだろう。そのため年末にかけて観客動員数が100%になれば、楽観的になることができる。収入は新型コロナウイルスが存在していなかった年と比べれば、2021年もまだ減少することになるだろうと思う。一部のイベントでは、観客数を制限することだろう」

「我々は予測するためにここにいるわけではない。まだ分からないことがあるからね。観客数については間違いなく影響は受けるだろう」

 その一方で、放送権料については通常のレベルに戻るはずだと確信しているようだ。

「23レース行なわれることを考えれば、かなり正常な放送権収入があることを期待している」

 そうマフェイCEOは言う。

「繰り返しにはなるが、新型コロナがどうなるか、その見通しがない。我々は2020年に苦痛を味わうことになった。そして、いくつかの放送局に譲歩しなければならなかったのだ。我々の目標は、それを可能な限り2020年限りの出来事にし、2021年には通常通りに戻すことだった」

「それが我々の希望であり、そして期待だ。しかし新型コロナは、それを変える可能性がある」

 なおマフェイCEOは、新たなコンコルド協定により、F1の収益が増える見込みだと語った。

「新たなコンコルド協定により、今後収益性を高めるための構造が出来上がった。これにより、歴史的にF1が稼いできたモノを取り戻すことができるチャンスが生まれる。何年にもわたって、収入は我々にとってもう少し魅力的なモノになるはずだ」

「2021年にそれが達成できるか、それは新型コロナウイルスのリスクを考えると、それほど自信はない。しかし今後数年間は、完全に健全なビジネスが続くはずだ。収益のシェアは、今後わずかにだが増えると思う」

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