ネジが外れただけなのに……F1ブラジルGPでハミルトンが予選失格になった原因が判明
メルセデスは、F1ブラジルGPでルイス・ハミルトンが予選失格となったDRSのトラブル原因は、2本のネジの緩みだったと明らかにした。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
F1ブラジルGPのノックアウト予選で最速タイムを記録しながらも、DRSに技術規則違反が見つかったルイス・ハミルトン(メルセデス)のマシン。チームはレース後に検証を行ない、技術規則違反を引き起こした原因が2本のネジの緩みだと判明したと明らかにした。
金曜日のノックアウト予選後の車検では、FIAの検査員がハミルトン車を確認したところ、DRS作動時にフラップとメインプレーンの間隔が規定値の85mmを超えている箇所があるのが発見された。メルセデスは塗装1層分の0.2mmの超過だったと主張したが、ハミルトンはこの裁定により予選失格となり、スプリント予選レースを最後尾からスタートすることになった。
メルセデスが故意に規定値を超えたという指摘はFIA側からはなされなかったものの、問題となったリヤウイングはブラジルGPのレース週末中はFIAによって保管されていたため、チーム側が原因を究明することはできなかった。
カタールGPを前にリヤウイングを返却されたメルセデスは、精密検査を通じて原因の真相を突き止めたと発表した。
メルセデスのトト・ウルフ代表はこう語る。
「リヤウイングが戻ってきた。我々が思っていた通り、パーツは壊れていた。予選で壊れてしまっていたんだ。85mmという開口部のテストでは、(リヤウイングの)右端が合格出来なかった。左端と中央部は合格したが、右端はわずかの差で合格できなかった。だがもういいんだ」
「(ブラジルGP期間中は)調査することも、パーツが壊れていると主張することも許されなかった。調査の結果、予選で2本のネジが外れていたことが分かった。それが原因で右端が不合格となったのだ」
「おそらくラップタイムにも悪影響を及ぼしていたと思うが、しょうがないことだ。スチュワードにも報告したが、これまでパルクフェルメ下で壊れたパーツを修復してきた時の対応とは大きく異なる」
ウルフがこう述べるように、メルセデスは依然としてリヤウイングへのダメージが考慮されなかったことに不満を抱いている。しかしそれと同時に、チームはこの件にこだわり、時間とエネルギーを無駄にするつもりはないとウルフは語った。
「我々は前に進む」と彼は言う。
「レースは終わったのだ。見ての通り、我々は逆転優勝を遂げた。ルイスがスプリント予選レースで多くのポイントを獲得できていれば、さらに良かったけどね」
「しかし、これは過去のモノだ。ある意味今はルールがリセットされていると思うから、今回のグランプリと次に向けてベストを尽くしていきたい」
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