マグヌッセン「去年はハースの“再始動”に良い1年だった」2023年はチーム全体のさらなる躍進を期待
ケビン・マグヌッセンはF1に復帰した2022年を振り返ると、ハースとしても中団グループへの復帰を目指す勢いが出ている“いい時期”だったと話した。
2022年シーズンにハースからF1復帰を果たしたケビン・マグヌッセン。彼は復帰初年度を振り返ると、チームが再度勢いを得ようとしている良い時期だったと語っている。
ハースは2020年、2021年シーズンと苦戦が続いており中団グループから脱落。最後尾付近での争いが定位置になってしまうなど、どん底のシーズンを過ごしてきた。
しかし新レギュレーションが導入された2022年、前年の開発を早期に切り上げてニューマシン開発に力を入れてきたハースは、開幕戦でマグヌッセンが5位と好結果を刻んでみせた。以後、波はあるものの2021年までと比べると明らかに勢いが違っており、最終的に37ポイントを獲得してランキング8位となった。
マグヌッセンはサンパウロGPで自身初のポールポジションを持ち帰るなど、シーズンのハイライトも産み出す好走も見せており、2020年以来のF1復帰は間違いなく成功したと言えるだろう。
復帰シーズンを終えたマグヌッセンに、以前のハースと復帰後のハースの違いについて尋ねてみると、彼は次のように語った。
「今も同じチームのように感じているよ。でも、それって凄く力強いことなんだ」
「チーム内では様々なことが起きている。僕はハースを再スタートさせるうえで、非常に良い年だったと思っている。僕らは中団グループでの争いに戻ってきて、ポールポジションだって獲得した」
「この事がチーム全体に強い勢いを与えて、ライバルとの戦いに戻って明るい未来が待っているんだという確信をもたらしてくれればいいなと思う」
Kevin Magnussen, Haas F1 Team
Photo by: Michael Potts / Motorsport Images
来る2023年シーズンに、ハースにはまた変化がある。ミック・シューマッハーの後任として、ベテランのニコ・ヒュルケンベルグがドライバーとして加わるのだ。これにより、ハースはグリッド上でも経験豊富なドライバーを揃えたチームとなるのだ。
さらに資金の面でもハースは前進している。新たにタイトルスポンサーとしてマネーグラムを迎えており、より予算上限に近い資金でチームを運営することが可能になった。
ただマグヌッセンはハースに”良い事”があると感じているものの、チームとしては落ち着きを得るまではもう少し時間がかかると考えているという。
「このチームは数年間タフなシーズンを過ごしてきて、チームを去る人もいた一方で新しい人も入ってきた」
「チームとして落ち着く必要がある。新しい人材を受け入れる時は、とても才能があり有能な人々でも、落ち着くのに時間が必要なんだ。チームに溶け込み、定着する……そういったことも、今年(2022年)のプロセスの一部だったと思う」
「これから起こっていくことでもあるし、今までもそのプロセスを経てきている。この冬の間でより馴染んでいくだろう」
「2022年に僕らは一度アップデートを持ち込んだけど、マシンのパフォーマンスを高めるためにより多くの試みができればと思うよ。トラック上だけでなく、戦略やオペレーション、ピットストップといった様々な分野で僕らは成長することができる」
「改善の余地はまだ大きく残っているんだ」
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