マグヌッセン、新投入の”フェラーリ型”アップデートに確かな光見出す「まだ本領発揮できてないだけ」
ケビン・マグヌッセンは、ハースF1がハンガリーGPで新投入したアップデートのバランスがまだうまく取れていないものの、「ポジティブな新特性」をいくつか発見していると語っている。
Kevin Magnussen, Haas VF-22, leaves the garage
Andy Hone / Motorsport Images
ハースF1はライバル勢から遅れる形で、第13戦ハンガリーGPで今季初の大型アップデートを投入。初日の段階では新パッケージのバランス取りに苦戦したものの、いくつかの「ポジティブな兆候」は発見できたと明かした。
ハースはスペアパーツの都合上、マグヌッセンのマシンのみにアップデートパッケージを投入。パワーユニットや譲渡可能コンポーネントの供給元であるフェラーリのマシンコンセプトを追従する形となった。
今季好調のハース。アップデート投入によるさらなる飛躍を期待する声もハンガリーGP初日からあったが、マグヌッセンはフリー走行2回目で旧仕様のミック・シューマッハーから0.187秒速いだけという結果だった。しかしマグヌッセンとしては、まだ新仕様でのマシンバランスを煮詰めきれていないが故であり、このラップタイムがアップデートの全てを物語っている訳ではないと考えている。
マシンの感触は旧仕様と比較して良くなったかと尋ねられたマグヌッセンは、次のように答えている。
「最初の走行から完璧に正しいセットアップを得ることは難しいから、最初はそうでもなかった。でも全く悪いという感じでもない」
「新しくポジティブな特性がいくつかあるから、それを追求するのは面白そうだ。だた本当に最大限の力を引き出すためには、いくつかやらなきゃいけないことがあるんだ」
Upgraded sidepods on the Kevin Magnussen Haas VF-22
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
またマグヌッセンは、ハンガリーGPの舞台である低速のハンガロリンクがチームにとってベストなサーキットではないと考えている。
「今週末、僕らはあまり競争力がないようにも見えるけど、それはただ僕らがハンガリーではそれほど強くないということだと思う」とマグヌッセンは言う。
「事態を好転できたこともあるのは分かっている。そして新しいパーツにはもっと多くの発見があるはずだ」
ハースのギュンター・シュタイナー代表も、初日の走行での結果では風洞のデータとコース上でのデータには良い相関関係があるとして、投入したアップデートに期待を寄せている。
「数字は悪くない」とシュタイナーは言う。
「もちろん、バランスに少し問題があったのは確かだが、それは新しいパッケージではごく普通のことだ」
旧仕様と新仕様の比較の中で、どのような兆候が見られているかと尋ねられたシュタイナーは、こう答えた。
「良いことばかりだ。もちろん、もっと詳しく見る必要がある。でも、現時点では正しい方向に進んでいる」
初日を終え、ウエットコンディションの中行なわれた土曜日のフリー走行3回目では、マグヌッセンが10番手、シューマッハーは12番手と好位置につけていたが、路面状況の変化が激しい中でのタイム計測であり、マシン本来の性能がそのまま数字に表れている訳ではないだろう。
続く予選もウエットコンディションで行なわれることが予想されているが、日曜日は晴れ予報。バランスに修正が加えられたハースの新仕様マシンがどれほどの実力を持っているかを確かめるには、早くとも決勝レースまで待つ必要がありそうだ。
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