マグヌッセン、開幕戦の快進撃は続かない? 初体験サウジに「準備不足」認める
ハースF1のケビン・マグヌッセンは、シミュレーターによる準備ができていないF1サウジアラビアGPに向け、”台無しにはできない”というプレッシャーを抱えて臨んでいる。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
ハースF1のケビン・マグヌッセンは、F1開幕戦バーレーンGPで5位と好リザルトを獲得することに成功。しかし第2戦サウジアラビアGPに向けては、”失敗”はできないとプレッシャーも高まっているようだ。
2月末に始まったロシアによるウクライナ侵攻の影響を受け、ハースはニキータ・マゼピンとの契約を解除。後任となったマグヌッセンは、2022年のF1開幕直前のバーレーンテストから急きょドライバーとしてF1へ復帰し、少ない準備期間ながらも開幕戦では予選7番手、決勝5位と過去数年苦しんできたチームに好結果をもたらした。
ハースとしても2021年のマシン開発を捨て、新世代のマシン開発に注力してきたことが報われたと言える。第2戦に向けても当然期待は高まっているが、マグヌッセンとしてはシミュレーターによる準備もできていないため、プレッシャーがかかっているという。
ジェッダの市街地コースでのレースに向けた準備について尋ねられたマグヌッセンは「大きな違いは、僕がこのトラックを知らないということだ」と答えた。
サウジアラビアGPは2021年が初開催……F1を離れていたマグヌッセンには、このコースでの走行経験がないのだ。
Kevin Magnussen, Haas F1 Team interview
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
「バーレーンGPに向けた準備は凄く明快だった。それはテストもしているし、僕らはこのコースをよく知っているからだ」
「テストのおかげでタイヤのデグラデーションも分かっていた。ひるがえってここサウジでは、もっと分からない部分が多いから、走行を台無しにしてはいけないというプレッシャーがあるんだ」
「レースに向けて学ぶ必要のあるタイヤセットでの走行を台無しにしたなら、代償を支払うことになるだろう」
「今回はよりプレッシャーがかかってくるだろうね。でも大丈夫だ。それにも対処してみせるよ」
またマグヌッセンは、サウジアラビアでも再び好結果を残すことができれば大きな自信につながるかと訊かれると、こう答えた。
「(より大きな自信に)なるだろうね。それは僕がこのコースを知らないからでもある」
「簡単なコースには見えない。できるだけ多くの周回を重ねたいコースのひとつだよ」
「予選では食らいついて、レースで前に進んでいければと思う。チャレンジするのが楽しみだよ」
「マシンがバーレーンと同じ様に上手く機能するかは、いずれ分かるだろう」
彼はサウジアラビアGPに向けて、「シミュレーターを走らせる時間無かった」と認めており、代わりに昨年のオンボード映像で学習を試みてきたという。
2021年のレースを見た印象について、マグヌッセンは「クレイジーだ」と語っている。
「コースが”超”クレイジーだという事だけじゃない。レースでも2回も赤旗が出されてクレイジーだ」
「少なくとも、僕はまたクレイジーなレースになった時に備えて準備しているし、みんなソレを予想していると思う」
「バクーでは“超“クレイジーなレースも予想されていたけど、実際にはすごく退屈だった。みんなが注意深く気をつけたからだろう」
「ここのコースは確かに凄くユニークだ。高速だし、それでいてストリートサーキットなんだからね」
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