まだ喜ぶな……! マグヌッセン、望外のポールポジションで「待ち時間が怖かった……」
ハースのケビン・マグヌッセンは、F1サンパウロGPの予選でポールポジションを獲得したが、状況がはっきりするまでの時間は怖かったと語った。
Kevin Magnussen, Haas F1 Team, the Haas F1 team celebrate after securing pole
Sam Bloxham / Motorsport Images
F1サンパウロGPの予選は、天候が不安定な中で波乱の展開となり、Q3唯一のアタックを上手くまとめたハースのケビン・マグヌッセンが嬉しい初ポールポジションを獲得した。
Q3開始時点では、路面はソフトタイヤでアタックが可能なコンディションだったが、大きな雨雲がサーキットに接近しており、ドライバーたちは最初のアタックでしっかりとタイムを出すことが求められた。
真っ先にコースインしたマグヌッセンは、そのアドバンテージを活かし1分11秒674をマーク。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)に0.203秒差をつけて、タイムシートのトップに立った。
ハースのエンジニアであるマーク・スレイドからその時点で最速だと聞いたマグヌッセンは、「冗談だろ!?」と返している。
その後、各車が2度目のアタックに向かおうとするタイミングで、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がコースオフし赤旗掲示。残り時間8分10秒のところでセッションが中断されることになった。
ガレージに戻ったマグヌッセンは、チームに「まだ(ポールポジション獲得を)祝うなよ」と語りかけ、暫定トップのままセッションの再開を待つことになった。
しかし雨が強くなるにつれ、自分のタイムが更新されるのではないかという不安は消え、マグヌッセンはようやくマシンを降りてクルーと祝杯をあげることができた。
「まだ8分も時間があったんだから、怖かったよ」と、マグヌッセンは振り返った。
「ガレージに戻ったときには、雨がどれくらい降っているのかよく分からなかったんだ」
「セッションが再開された場合、コースはタイムを改善するのに十分なコンディションになるのだろうか、と考えていた。自分たちが最速のクルマでないことは分かっているからね。ただ、全車両の中で最もうまく状況を管理できた。もう誰もドライのコースに出たくなかったんだ」
「ジンクスにしたくなかったんだ。僕はクルマの中では迷信的で、ハッキリするまで祝ってはいけないと思っていたんだ!」
マグヌッセンは、チームがすべて適切なことをしたと主張し、特にQ3が始まったときに最初にピットレーンに並ぶという決断をしたことを強調した。
「何という日、何というチームのパフォーマンスだ」と彼はチームを称賛し、motorsport.comに次のように語った。
「僕たちは今日、最高だったね。ガレージのみんなもピットウォールのみんなも、僕を最初にコースに送り出したことが、今日のゲームチェンジャーだったんだ」
「チームとのコミュニケーションも完璧だったし、リスク管理やポジションアップのための判断も的確だった。今日のチームの仕事は素晴らしいよ」
マグヌッセンはQ1、Q2共に7番手で通過。自身にとって最高の予選になる予感があったと明かした。
「実は、Q2の後のタイムを見ていて、もしかしたらこれが僕のキャリアで最高の、あるいは最小のポールポジションまでのマージンになるかもしれないと思ったんだ。そして、その通りになった」
「ポールポジションなんて夢にも思っていなかったし、その争いに加わるなんて思ってもいなかった。もちろんこのような状況だからこそ、チームとして正しい判断を下すことができれば、これだけの差になるんだ」
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