初のポールポジションを楽しめなかったマグヌッセン「タイヤをマネジメントするのに忙しかったんだ」
ハースのケビン・マグヌッセンは、F1サンパウロGPのスプリント序盤はタイヤを労わることに忙しく、レースをリードしていることを楽しむのを「忘れていた」と語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
F1サンパウロGPの予選でポールポジションを獲得したケビン・マグヌッセン(ハース)は、スプリントでも2周にわたってリードを維持することに成功した。ただその時マグヌッセンは、先頭を走るのを楽しむのを忘れ、タイヤをマネジメントするのに忙しかったという。
天候も味方につけ、望外とも言えるポールポジションを獲得したマグヌッセン。決勝では速いマシンたちがすぐ後ろに大挙して控えていたため、すぐにポジションを落としてしまうのではないかと思われた。
しかしそんな予想とは裏腹に抜群の蹴り出しを見せて先頭で1コーナーに飛び込むと、その後2周にわたって首位の座をキープ。だが3周目、ついにマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に先行されてしまった。
その後メルセデス勢やフェラーリ勢にも抜かれ、終盤にはマクラーレンのランド・ノリスにも抜かれて8位でフィニッシュ。しかし貴重な1ポイントを持ち帰ることができた。
そのマグヌッセンは、チームからは楽しめとフォーメーションラップの間に無線で言われていたものの、スプリントが始まってしまえばそれはすっかり忘れてしまっていたと語った。
「本当に楽しむのを忘れていたんだ」
そうマグヌッセンは言う。
「タイヤをマネジメントして、リズムに乗ろうとしていた。だから、楽しむことはあんまり考えていなかった」
「僕は7番手か8番手あたりを争うのが妥当だと思っていたから、タイヤをケアしようとしていた」
「後ろのドライバーたちがオーバーテイクしていくのは分かっていたから、できるだけ良いポジションでフィニッシュするために、できるだけタイムロスを少なくしようとした」
「期待通りには進んだんだけど、僕のペースはノリスを引き離すのには十分ではなかった。彼は少し速すぎたんだ」
「それでもポイントを獲得できたし、数周リードもできた。そしてポールポジションからスタートできたのは素晴らしかった」
マグヌッセンは今週末のチームの仕事ぶりを賞賛する。
「彼らは非常に集中しているように感じた。昨日の喜びをしばらく忘れ、やるべきことに集中した。でもレースが終わった後には、また予選やポールポジションの喜びを思い出すことができると思う」
「時々それを考えた。でも、やるべき仕事がある時には、集中するのが重要なんだ」
チームメイトのミック・シューマッハーは予選最下位に沈んだものの、スプリントでは12番手までポジションを上げて見せた。シューマッハーも、決勝で良いレースができると期待している。
「間違いなくそれ(マグヌッセンがPPを獲得したこと)が火をつけた。今日はそれが助けになったよ」
そうシューマッハーは語った。
「僕にもQ3にまでいくのに十分なペースがあった。でもそれができなかったこと、そのペースを発揮できなかったのは腹立たしい。それでもケビンは素晴らしい仕事をしたし、チームも素晴らしい仕事をした。ポールポジションを獲得したチームなんだからね」
ただシューマッハーは、エンジンに問題があったため、スプリントの間ずっと懸念していたと明かした。
「良い1周目だったし、それが鍵だった。そしてあちこちでオーバーテイクがあった」
「でも僕らはエンジンについて少し心配していた。いくつか問題があったんだ。それが、スプリントの間に話していたことだ」
「問題を修正するために、ステアリングで色々なことをしなければいけなかった。明日、全てがうまくいくことを願っている」
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