F1で燃費走行は馬鹿げている…規定変更に期待を寄せるマグヌッセン
ケビン・マグヌッセンは2018年のような“馬鹿げた”燃費走行をする必要がないことを願っていると語った。
写真:: Joe Portlock / Motorsport Images
ハースF1のケビン・マグヌッセンはF1ドライバーが馬鹿げた燃費運転を行わずに済むことを願っていると言う。
昨シーズン、マグヌッセンはアメリカGPで105kgの燃料制限を170g逸脱していたことにより失格となっている。レース後、彼は“馬鹿らしいほど遅く”マシンを運転しなければならないことについて、キツイ言葉を吐いていた。
2019年シーズンは燃料規定が変更され、燃料を5kg多く使用できるようになるが、チームがより大きな燃料タンクを搭載することを受け入れるかは定かではない。マグヌッセンはピレリがより耐久性のあるタイヤを作ることを目標にしている事も加えて、ドライバーがより全開走行できるようになることを期待しているのだ。
「もう少し燃料を搭載できる……これは良い事だ」
マグヌッセンはmotorsport.comの新たに導入される燃料規定についての質問に、そう答えている。
「最もフラストレーションが溜まるのは、過度に燃料を節約しないといけないことだ」
「少しの節約なら良いだろう。F1では常に少し燃料を節約する必要はあったが、昨シーズン数回起きたこと等は、僕にとっては冗談のようなものだった」
「タイヤはまた別のことだ。メキシコGPでは上手く機能しなかったんだ。レースでは、新タイヤを履いていた時に比べて8秒も遅かった。それもまたフラストレーションが溜まるんだ」
「僕はただ、レースをしていないかのような状況の、極端なシナリオにならないことを願っている。燃料だろうと、タイヤだろうと、僕たちが幾度かしなければならなかった馬鹿げたマネジメントには呆れるよ」
「こういった状況が変わると良いと思う」
チームメイトのロマン・グロージャンは、規定の変更がレースにどれだけの変更をもたらすことになるか予想する事には、慎重になる必要があると語る。
2019年シーズンはレギュレーション改定により、フロントウイング幅が200mm、リヤウイングは100mm増加することになっている。グロージャンはこうしたエアロダイナミクスの変化が悪影響を及ぼす可能性があると指摘していた。
「僕は過去に、レースをより良くするためのこうした変更について、楽観的ではないと言ってきた。でも、僕が間違っていて、レースが良くなることを願っている」
「より多い燃料を搭載する……これは良い。だがマシンはよりワイドになったウイングによって、多くの空気抵抗を生むことになるだろう」
「それでは、幾つかのグランプリでは(昨年までと)同じような(燃料が足りなくなる)状況になるだろう」
新たなレギュレーションの主な目的は、シンプルなエアロデバイスによってオーバーテイクを増やすことだ。しかし、マグヌッセンはレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーの『(新レギュレーションによる)違いはない』という発言が「恐らく正しい」と語っている。
しかし、彼はこうも付け加えている。
「上手くいくか、そうでないかについて僕は根拠を持っているわけじゃない」
「どうなるかは結果を見ないとわからない」
また、グロージャンはシミュレーションから結論を出すのは不可能だとも述べている。
「シミュレーションは質の良いビデオゲームのようなものだからね」
「僕たちはシミュレーションで走り、どこを見なければならないのかを知っているんだ」
「だから、次の大きなステップはサーキットとの相関を得て、シミュレーションの結果が本当かどうか確かめることだ」
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