ライバルからも称賛。角田裕毅、F1サウジGPで入賞逃すも対峙したマグヌッセンは「ユウキのディフェンスは素晴らしかった」
アルファタウリの角田裕毅はF1サウジアラビアGP決勝で11位と入賞を逃したものの、ポジションを争ったハースのケビン・マグヌッセンは角田のディフェンスを称賛している。
Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT04, battles with Kevin Magnussen, Haas VF-23
Mark Sutton / Motorsport Images
ジェッダ市街地市街地サーキットで行なわれたF1 2023年シーズン第2戦サウジアラビアGP。アルファタウリの角田裕毅はレース最終盤に入賞の機会こそ逃したものの、バトルを繰り広げたハースのケビン・マグヌッセンは角田の走りを称賛している。
角田は16番手から決勝レースをスタートし、うまくタイヤをマネジメント。セーフティーカー出動のタイミングも追い風となり、レース中盤に8番手にまでジャンプアップ。その後ペースに勝るアルピーヌの2台に交わされ10番手を走ったが、後方からはマグヌッセンが1秒差に迫った。
角田はレースの折返しとなる25周目から20周に渡りマグヌッセンを抑え込み続けたものの、残り4周となる46周目についに陥落。最終コーナーで抜かれた角田はホームストレートで一度抜き返す意地を見せたが、ターン1でマグヌッセンにインを刺され、続くターン2で勝負がついた。
その後、角田はマシンのペース差もあり、マグヌッセンから2.668秒遅れの11位でチェッカーフラッグを受けた。
レース後、「ほぼポイントを手中に収めていただけに悔しいです。彼の方が入賞するペースがありましたが、本当に悔しいです」と吐露した角田だったが、鍔迫り合いを演じたマグヌッセンはそのディフェンスを称賛している。
「良いオーバーテイクだった」
マグヌッセンはそう振り返る。
「ユウキは素晴らしいディフェンスをして、何周も僕を抑え込んでいた。彼はマシンを正しいポジションに置き、カギとなるところで僕にダウンフォースを与えなかったんだ」
Yuki Tsunoda, AlphaTauri
Photo by: Red Bull Content Pool
「彼は最終コーナーで常に良い立ち上がりを意識していて、ターン1を守っていた。最終的に僕は抜ききれたけどね」
そしてマグヌッセンは今季初の入賞について次のように続けた。
「本当に嬉しいよ。(開幕戦)バーレーンの時よりもタイヤデグラデーション(性能劣化)の具合が良くなっている。それに関しては本当に嬉しいよ」
レース後、10位入賞を争ったふたりはパルクフェルメでお互いの健闘を称え合った。バトルの激しさを物語るように、マグヌッセンはマシンの脇でしゃがみ込んでいたが、そこに通りがかった角田が歩み寄り、ガッチリと握手を交わしている。
角田はバーレーンGPでも11位に終わっており、開幕から入賞を逃している。2週間後にメルボルンのアルバート・パーク・サーキットで行なわれる次戦オーストラリアGPでは、アルファタウリもアップデートの投入を予定しており、角田は入賞に向けて次のように意気込んだ。
「メルボルンにはアップデートを持ち込んで、より強くなって戻ってきます。僕らはそこで最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、既に次のレースに完全集中しています」
「中団グループ上位で戦えるよう、そしてコンスタントにポイントを獲得できるように、これからも努力を続けていきます」
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