アップグレード版よりも速い……ハース、今後は“開幕戦仕様”のパッケージで参戦?
ハースのケビン・マグヌッセンは、アップグレード版のハースのマシンに進歩を感じないと語った。
Kevin Magnussen, Haas F1 Team VF-19
Sam Bloxham / Motorsport Images
ハースはF1ドイツGPの金曜フリー走行で、ケビン・マグヌッセンにアップグレード版マシンを、ロマン・グロージャンに開幕戦仕様のマシンを与え、両車の比較を行った。しかしながら、FP1、FP2ともに速かったのは開幕戦仕様のグロージャンであり、FP2に関してはマグヌッセンの方が1秒以上遅いという結果となった。
チームはこれまで新しいコンポーネントを投入しながらも、それが期待通りの性能を発揮しないことが多く、現時点でコンストラクターズランキング9位に沈んでいる。それが今回“レース1”スペックのパッケージを持ち込むきっかけとなった。
「バルセロナで投入した最初のアップグレードと差を感じない」とマグヌッセンは語った。
「できることがあるかどうかはわからない……確かに何かしらできることはあると思うけど、それは今夜色々と確認してみてからだ」
「今日は(開幕戦仕様のマシンと)大きなギャップがあった。これはアップグレード版を持ち込んだ時に見たくないものだ。進歩したいんだ」
「それ(アップグレード)をしたようには思えなかったし、バルセロナと同じように感じた。僕たちはなぜアップグレードによってマシンが良くならなかったのか、追求しなければならない」
アップデートがうまく機能しなかった原因を特定する必要があるハースだが、それらは時間との戦いになりつつある。なぜならこの時期は伝統的に、翌年に向けた開発にリソースを振り分け始める分岐点となるからだ。
チーム代表のギュンター・シュタイナーは「私としては、大胆な決断のみがうまくいくと考えている」と語った。
「議論を続けていると、それが何度も行ったり来たりして、何をしようとしていたかわからなくなる時がある」
「それ(マシンを最初のスペックに戻すこと)は大胆で、非常に珍しい決断だ。時には独創的な考えが必要だったりするんだ」
「我々が目指すところは、後半戦に向けて何をしなければいけないのか理解することだ。それはここドイツと、ハンガリーでの我々の使命だ」
なお、ハースはホッケンハイムにオーストラリア仕様のマシンを1台しか持ち込んでいないが、ハンガリーでも同様の措置を取り、2台を比較する可能性が高いようだ。
「とても良い感じだけど、(まだ)レース1スペックに戻すことはできない」とマグヌッセンは語った。
「新しいアップグレードについて学ぶことも重要だ。シーズンの中でより良いアッググレードを行う必要があるんだ」
「ただ(ハンガリーでも)今日のように差が大きければ、2台ともレース1スペックに戻して、できるだけ多くのポイントを獲得しなければいけない」
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