今やアルファタウリのリーダーに。ガスリーは「もうレッドブル時代のような走りはしないはず」とマルコ博士
ヘルムート・マルコは、ピエール・ガスリーが「変わった」と考えており、レッドブル時代のようなパフォーマンスを見せることはないだろうと語った。
写真:: Alessio Morgese
レッドブル時代に苦しいシーズンを送るも、現在はアルファタウリのチームリーダーとして輝きを放っているピエール・ガスリー。ヘルムート・マルコも、ガスリーがレッドブル時代のようなパフォーマンスに戻ってしまうことはないだろうと考えている。
ガスリーは2017年のシーズン途中にトロロッソ(現アルファタウリ)からF1デビューを果たすと、2019年にはダニエル・リカルド(現マクラーレン)の後任としてレッドブル昇格を果たした。しかし、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが気を吐く中でガスリーは表彰台も獲得できないレースが続いたため、シーズン途中でアレクサンダー・アルボンと交代させられ、トロロッソに逆戻りすることになってしまった。
しかしガスリーは古巣で活躍を見せることになる。同年のブラジルGPで2位初表彰台を獲得すると、2020年のイタリアGPでは劇的な初優勝。今季もアゼルバイジャンGPで3位を獲得しており、チームを引っ張る存在となっている。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるマルコは、ガスリーがかつてないほどのパフォーマンスを発揮していると賞賛した。ガスリーのレッドブル再昇格は検討されていないと語るマルコだが、ガスリーが2019年のようなパフォーマンスを見せるようなことはないだろうとも考えている。
「これまで見てきた中で最高のガスリーだ」
マルコはmotorsport.comの姉妹サイトであるMotorsport-Total.comのインタビューの中でそう語った。
「今のところ、その(レッドブル再昇格の)話は出てきていない。もちろん、フェルスタッペンの隣にいることは簡単ではないし、(セルジオ)ペレスが予選で苦しんでいるのを見てもそれが分かるだろう」
「しかしガスリーは変わった。最近、私はグラーツで彼と長話をした。彼はかつてレッドブル・レーシングにいた時のようなパフォーマンスはしないだろう」
マルコはガスリーとの契約がまだ2年残っていることを引き合いに出し、少なくとも2023年シーズン末まではレッドブルの傘下にいることを認めた。
ガスリーは現在、名実共にアルファタウリのチームリーダーとなっている。チームメイトでルーキーの角田裕毅が安定してポイントを持ち帰られていない中でも、ガスリーは9戦中7回の入賞を記録してチームの48点中39点を稼いでいる。
ガスリーのようなドライバーがふたりいれば、アルファタウリはフェラーリやマクラーレンとも互角に戦えると思うか? そう尋ねられたマルコは次のように返した。
「ああ、可能だと思う」
「(フェラーリはマクラーレンと互角に戦えていない)理由のひとつは、ガスリーがコンスタントにポイント圏内でフィニッシュしている一方で、角田はそれができていないということ。そしてもうひとつは、アルファタウリ自体がマシンのポテンシャルを引き出せていないレースが何度かあったということだ」
「だからこそ、我々はガスリーをアルファタウリのチームリーダーに据えているのだ」
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