来季F1フル参戦のデ・フリーズがアルファタウリのチームリーダーに。レッドブル重鎮「角田裕毅は若く、経験も少ない」
レッドブルのヘルムート・マルコは、来季アルファタウリが起用するニック・デ・フリーズが、フル参戦初年度ながらも、チームの牽引役になると考えているようだ。
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
来季アルファタウリからF1フル参戦を果たすニック・デ・フリーズは、F1での経験値は少ないもののチームリーダーを務めることになるだろうと、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは語っている。
デ・フリーズは2019年にFIA F2チャンピオンに輝いたものの、F1行きのチケットを掴めず、メルセデスからフォーミュラEに参戦。シリーズがFIA世界選手権となった2020-21年シーズンにはタイトルを獲得し、”初代”世界チャンピオンとなった。
フォーミュラE参戦の傍ら、デ・フリーズはメルセデスのリザーブ兼開発ドライバーを務め、今季はウイリアムズとメルセデス、アストンマーチンの3チームからフリー走行1回目に出走。アレクサンダー・アルボンが虫垂炎により欠場となったイタリアGPでは、ウイリアムズから代役参戦を果たし、デビュー戦ながらも9位入賞を果たした。
そんな中レッドブルはデ・フリーズの獲得に乗り出し、アルピーヌに移籍することになったピエール・ガスリーの後任として。2023年からアルファタウリのドライバーに起用することとなった。
来季デ・フリーズは、アルファタウリでF1を2シーズン戦ってきた角田裕毅とコンビを組むこととなる。ただ、27歳のデ・フリーズはF1フル参戦初年度となるものの、様々な分野で豊富な経験を持つことから、事実上チームリーダーとなるようだ。
「ユウキは若く、こうした経験やバックグラウンドもない。だから(ニックが)チームを率いていくべきだ」
そうマルコは語る。
「来季はどうなるか分からないが、彼の経験や性格からすると、彼がチームをリードすべきだと思う」
またマルコは、メルセデスはもちろん、ウイリアムズやアストンマーチンなど、メルセデス製パワーユニットを搭載するマシンに乗った経験が、アルファタウリを後押しすると考えている。
「もちろん、チームはそこから恩恵を受けることとなる」
そう彼は続ける。
「彼はグリッド上ほぼ全てのメルセデス系チームのリザーブドライバーで、様々なシミュレータ・セッションに参加している。我々はこの経験を得ることができるのだ」
Nyck de Vries, Williams FW44
Photo by: Williams
このマルコのコメントについてデ・フリーズは次のように語っている。
「褒め言葉として受け取っておくよ! ありがたいね」
「リーダーになるにあたって、F1での経験が必ずしも必要だとは思っていない。性格やキャラクター、人となりによると思う」
「(F1を)1シーズンも経験していなくても、僕はクルマ、パッケージ、そして人々との協力に関して何が必要かは分かっている。だからその点には自信がある」
マルコはデ・フリーズが後々レッドブル・レーシングに昇格し、2度のF1世界チャンピオンであり、彼の獲得を進言したマックス・フェルスタッペンと”オランダ人コンビ”を組む可能性については言及しなかった。
「いつも通り、我々にとってはパフォーマンスが全てだ」とマルコは言う。
「パフォーマンスを発揮するドライバーがいれば、その結果は分かるはずだ……。ただ、2028年の計画やいつかニックがレッドブル・レーシングに加入するかどうかなどということは考えていない」
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