ベッテル”転落”の原因は18年ドイツ? レッドブル重鎮「フェラーリとの関係悪化のきっかけ」
レッドブルのヘルムート・マルコは、セバスチャン・ベッテルがフェラーリで望んでいたことを実現できなかったのは、2018年ドイツGPでのクラッシュが原因だったと語った。
Sebastian Vettel, Ferrari SF71H, walks away from his car after crashing out from the lead
Steve Etherington / Motorsport Images
セバスチャン・ベッテルは、レッドブルで4度ワールドチャンピオンに輝いた後、2015年にフェラーリに加入した。しかしフェラーリでタイトルを獲得するという目標は達成できず、2020年限りでチームを離れることになった。
この2年間、ベッテルはパフォーマンス不振やミスなどもあって苦しんでおり、一部ではF1ドライバーとしてベストな時期は過ぎ去ってしまったのではないかと疑問視する声も挙がっている。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、ベッテルはフェラーリで自信を失ってしまったと考えており、それはすべて2018年にホッケンハイムで行なわれたドイツGPで起きたことの遺産だと考えている。
当時ポイントリーダーに立っていたベッテルは、ポールポジションからこのレースもリードしていた。しかし小雨が降る中でミスを犯し、クラッシュしてしまった。これによりルイス・ハミルトン(メルセデス)が逆転優勝し、ハミルトンおよびメルセデスがランキング首位に返り咲いた。
ベッテルのこのミスの影響が、マウリツィオ・アリバベーネからマッティア・ビノットへとチーム代表が代わってからも続いていると、マルコは主張した。
「リードしていた2018年のホッケンハイムでのクラッシュから、不安定な状態は続いていると思う」
マルコはmotorsport.comのインタビューにそう語った。
「当時はまだアリバベーネがチーム代表を務めていた。それ以来、フェラーリとの関係は悪い方へと変化していった」
「マテリアルの面で彼がどれだけ不利だったかは分からないが、彼自身があまりにも多くのミスを犯していたと言わざるを得ない」
「あのクラッシュで不確実性が生じ、ドライビングは彼のレベルではないことが多かった」
ベッテルはフェラーリを離れ、2021年はアストンマーチンに加入する。ベッテルがピーク時のパフォーマンスを取り戻すことが出来るかと訊くと、マルコは「彼のためにも、そうであることを願っているよ」と答えた。
ベッテルは2020年初め、将来が不透明な中でレッドブルへの復帰の可能性を示唆していたが、チームはその時点ではアレクサンダー・アルボンとの契約が決まっていたため、彼を起用する可能性を考慮していなかったことを明らかにしていた。
結局ベッテルはアストンマーチンと契約し、レッドブルはセルジオ・ペレスを2021年のマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして選んだ。
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