F1
メルセデスのロビー活動は裏目に出た? レッドブルのヘルムート・マルコ「1チームが問題を抱えているだけ」
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、ポーパシング対策のためにメルセデスが行なったロビー活動が「裏目に出た」と考えている。
Jonathan Noble Ronald Vording
編集: 2022/06/25 14:59
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

2022年のF1で多くのマシンが見舞われているポーパシングについてFIAが介入する姿勢を見せているが、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、メルセデスが行なったロビー活動が「裏目に出た」と考えているようだ。
メルセデスをはじめ、複数のドライバーがアゼルバイジャンGPの後に今季のマシンが抱えるポーパシングの問題について懸念を表明したことを受け、FIAがその対策に乗り出した。
カナダGPの直前には、FIAが技術指令を通達。これにより、今後どのような対策が必要かを見極めるために、垂直加速度やフロアの摩耗具合を調査すること、さらにフロアのたわみを抑制するため、2本目のステーを装着することを許可することを通達した。
この技術指令を受け、メルセデスはカナダGPの初日に2本目のステーを装着。ただFIAは技術指令を発したのみであり、レギュレーションが変更されていなかったことから、ライバルチームから抗議が提出される可能性があるとして、メルセデスは2日目以降は追加のステーを取り外して走行することになった。
Read Also:
これらのことを受けて巻き起こった論争により、メルセデスの目論みとは違った方向に進んでいるかもしれない。特にレギュレーションを変更するという面では、メルセデスが望むような形に進まない可能性が強くなってきた。
メルセデスのW13は、激しいポーパシングを引き起こしていたものの、最大限のパフォーマンスを発揮するためには、限りなく車高を落として走る必要があることが明らかになってきた。しかしそうなると今度は、マシンの床下を路面に打ち付けてしまう、いわゆるバウンシングを引き起こすことになる。この対策のためには、メルセデスとしてはFIAの介入を求めていたはずだ。
メルセデスとしては、全チームが一律に車高を引き上げるようなレギュレーションになることを期待していたと考えられている。しかし実際には、ポーパシングやバウンシングといった上下動に苦しんでいるチームのみが、車高を上げる方向になりそうだ。
レッドブルは、ポーパシングやバウンシングといったマシンの上下動に関する問題にはほとんど悩まされていないチームだ。同チームのモータースポーツ・アドバイザーを務めるマルコは、今回のことは、メルセデスが行なったロビー活動とは、逆の結果をもたらしたのではないかと示唆する。
「私はその通りだと思う」
マルコはそう語った。
「我々はドイツ語で”der Schuss ging nach hinten los”と言う。つまりメルセデスにとっては裏目に出たのだ」
マルコは、今回の問題は全てのチームが苦しんでいるモノではないため、FIAが介入するべきではないと信じている。
「私はマックス(フェルスタッペン)の意見に完全に同意する。シーズン中にこういう変更をするのは、正しいことではない」
「FIAが我々のマシンのセットアップを行なうわけじゃない。車高を変更するということはセットアップを変更するということを意味する。FIAにそんなことはできない。そして私としての次のポイントは、これは全て、ひとつのチームが問題を抱えている結果であるということだ」
「そのチームは、自分たちの問題を片付けるだけで、他のチームに影響を与えるべきではない」
今週中にはFIAが、各チームのテクニカルディレクターと会い、今回の件においてミーティングを行なう予定である。これによって新たな方向性が見出される可能性がある。
マルコは、マシンのセットアップにFIAがどれだけ関与するつもりなのかを把握するために、詳細を知る必要があると語った。
「まだ明確になっていないパラメータが多すぎると思う」
そうマルコは語る。
「FIAは、別の説明を考え出さなければいけないと思う」
Read Also:
- レッドブル代表「メルセデスのコンセプトが間違っているからだ!」 ポーパシングはレギュレーションの不備ではないと主張
- フェラーリ代表、ポーパシング対策の技術指令は「正しい手順を踏んでいなかった」
- 【生配信】”F1現地取材組”尾張正博氏と振り返るカナダGP 視聴者プレゼントも!|motorsport.cast #7
- メルセデス、ポーパシング問題に”ようやく”ピリオド。「解決完了」を報告……残る問題はバウンシング
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 F1代表のミーティングで白熱した「対ポーパシング」議論。Netflixのカメラもその”劇場”を撮影
次の記事 カナダではフェラーリの方が速かった……レッドブルのフェルスタッペン「まだ改善が必要だ!」
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Jonathan Noble

大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす
F1
F1 2024/12/29
大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす

ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす
F1
F1 2024/12/27
ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす

僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識
F1
F1 2024/12/25
僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識

More from
メルセデス

ラッセル痛恨……シンガポールGPグリッド降格決定で逆転タイトルに暗雲。ウルフ代表認める「残念だが」
F1
F1
バーレーンGP
20 時間前
ラッセル痛恨……シンガポールGPグリッド降格決定で逆転タイトルに暗雲。ウルフ代表認める「残念だが」

前戦PUトラブルのラッセル、シンガポールGPでグリッド降格ペナルティの見込み。アントネッリとの点差が離れる中、さらなる痛手
F1
F1
バーレーンGP
1 日前
前戦PUトラブルのラッセル、シンガポールGPでグリッド降格ペナルティの見込み。アントネッリとの点差が離れる中、さらなる痛手

冷却ベスト開発にリソースを割きたくないF1チーム……その現状にラッセルが問題提起。一方不要派フェルスタッペンは一蹴「騒ぎすぎ。サウナ行こ!」
F1
F1
バーレーンGP
1 日前
冷却ベスト開発にリソースを割きたくないF1チーム……その現状にラッセルが問題提起。一方不要派フェルスタッペンは一蹴「騒ぎすぎ。サウナ行こ!」
最新ニュース

ラズガットリオグル、母国トルコのMotoGP復活に向け自ら動く「2028年にMotoGPを呼び戻せる可能性がある」
MotoGP
MGP MotoGP 37 分前
ラズガットリオグル、母国トルコのMotoGP復活に向け自ら動く「2028年にMotoGPを呼び戻せる可能性がある」

インドネシアGPとの相性が最悪のマルク・マルケス、ドゥカティも苦戦を覚悟?「10点か12点失っても悪くはない」
MotoGP
MGP MotoGP
インドネシアGP
3 時間前
インドネシアGPとの相性が最悪のマルク・マルケス、ドゥカティも苦戦を覚悟?「10点か12点失っても悪くはない」

”俺たち”はレッドブルの判断を見習うべき? ルクレール「彼らが選択を外さない理由を理解しないと」
F1
F1 F1
バーレーンGP
4 時間前
”俺たち”はレッドブルの判断を見習うべき? ルクレール「彼らが選択を外さない理由を理解しないと」

MotoGP、2027年から新フォーマット導入。スプリント予選追加、ウォームアップ廃止など変化
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
7 時間前
MotoGP、2027年から新フォーマット導入。スプリント予選追加、ウォームアップ廃止など変化
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録