レッドブル昇格の可能性消えたガスリー、それでも残留がベスト? 「それ以上の代替案は無い」と幹部
レッドブルがセルジオ・ペレスと契約延長したことにより、ピエール・ガスリーの2023年以降の去就に注目が集まっているが、レッドブル重鎮のヘルムート・マルコはアルファタウリ残留よりも良い選択肢は存在しないと考えている。
5月末、レッドブルはセルジオ・ペレスとの契約を2年延長したことを発表。これでレッドブルの2023年以降の体制が固まったため、傘下のアルファタウリのドライバーであるピエール・ガスリーの去就に注目が集まることになった。
ガスリーは2018年シーズン終盤にトロロッソ(現アルファタウリ)からF1デビューを果たすと、翌年同チームで1年を過ごした後、2020年にレッドブルのドライバーに抜擢。しかしなかなか成績が伴わなかったため、シーズン中盤にトロロッソに”降格”させられることとなった。以後はレッドブルへの再昇格を目指しながら、名称がトロロッソからアルファタウリに変わったチームで実績を積んできた。そんな中でガスリーは今年始め、2022年シーズンがレッドブル復帰に値すると示す、最後のチャンスだと述べてきた。
しかしレッドブルは、モナコGPを勝ったペレスと契約を延長。つまりガスリーにとっては、来季レッドブルに復帰する可能性が消滅してしまったということになる。
トップチームへの昇格が望めなくなったことで、ガスリーはレッドブル陣営以外のチームへの移籍を模索するのではないかとも言われている。しかしレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、アルファタウリよりも良い選択肢は存在しないだろうと、残留を呼びかけた。
「契約をする前にはもちろん、私はガスリーと話して、彼に状況を説明した。我々は2023年以降にガスリーがどうなるかを確認しなくてはならない」
マルコはmotorsport.comにそう語った。そして、ガスリーを手放すことについて訊かれると、更にこう答えた。
「代替案は何かあるのだろうか?」
「私は今のところ、彼にとってアルファタウリよりも大きく優れた代替案は、存在しないと思う」
マルコはアルファタウリが2023年にガスリーと角田裕毅を残留させる可能性がかなり高いと語っており、下位カテゴリーに参戦するレッドブルジュニアのドライバーたちは、もう少し待つ必要があると話した。
「現在のドライバー陣のままになる予定だと言って差し支えない」
「もちろん、新型コロナは依然として存在するため、代役となるドライバーが出てくる可能性はある」
「誰も病気にならないことを願っている。しかし彼ら(レッドブルのジュニアドライバーたち)はもう1年待たなくてはならないだろう」
なおマルコは、レッドブルジュニアドライバーを他のF1チームに貸し出したり、他チームのシートを確保する可能性についても尋ねられると、2021年のFIA F2王者であるオスカー・ピアストリの現状を引き合いに出し、「アルピーヌがピアストリの扱いにどれだけ苦労しているか、君も分かるだろう」と答えるに留めた。
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