レッドブルのマルコ博士「フェルスタッペンは今季、”罪なく”50ポイント失った」

レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、今季のタイトル争いを繰り広げるマックス・フェルスタッペンについて、”罪なく”50ポイント以上を失ったと語る。

レッドブルのマルコ博士「フェルスタッペンは今季、”罪なく”50ポイント失った」

 20201年のF1チャンピオン争いは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)のふたりによって、実に激しく争われている。しかしレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、フェルスタッペンは今季ここまで50ポイント以上を”罪のない”形で失っている中でも、メルセデス勢に太刀打ちできているのが大きいと語った。

 第17戦アメリカGPを終えた段階でランキング首位に立っているフェルスタッペンは、2番手のハミルトンに対して12ポイントのリードを築いている。しかし本来ならば、フェルスタッペンのリードはもっと大きかったかもしれない。

 マルコは、イギリスGP、アゼルバイジャンGP、そしてハンガリーGPを例に挙げる。

 イギリスGPでフェルスタッペンは、スタート直後にハミルトンと接触しクラッシュ。その場でリタイアとなっている。一方のハミルトンはこの接触でペナルティを受けつつもトップチェッカーを受けることになった。

 アゼルバイジャンGPでフェルスタッペンは、首位走行中の残り5周というところで、メインストレートでタイヤバーストに見舞われてしまい、やはりリタイアとなった。

 またハンガリーGPでは、やはりスタート直後にメルセデスのバルテリ・ボッタスに追突され、マシンに大ダメージを受けた。なんとかピットに戻って修復し、レースを続けたものの、マシン右側のバージボードなどがごっそり欠損した形での走行を強いられ、ペースを上げられず……9位でフィニッシュするのが精一杯だった。

「直近の3レースの前の段階では、我々が大幅に遅れてしまうことを懸念していた」

 マルコはmotorsport.comの取材にそう語った。

「重要なのは、これらのグランプリで、ハミルトンよりも多くのポイントを獲得したということだ。特にトルコでは、ハミルトンが5位だった。そしてマックスがソチで2位になれたのも大きい。雨が降ったから、運が良かったのも確かだ」

「しかしさらに注目すべきは、アゼルバイジャン、イギリス、ハンガリーの各レースを、罪もなく失ってしまったことだ。失ったポイント数を計算すると、これら3つのレースで50ポイントを超えている」

「その結果、我々は現在12ポイントしか先行できていない。でも我々は全ての挫折を乗り越え、メルセデスの上昇に対応することもできたんだ」

 マルコは、フェルスタッペンが初のタイトルを獲得するためには、残り5戦で少なくとも2勝する必要があると信じている。

「残りのレース数を見ると、最終戦を安全に、あるいは自信を持って迎えるためには、少なくともあと2戦は勝たなければならないと思う」

「ブラジルとメキシコという標高が高い位置で行なわれるレースは、我々に適していると思う。でも今シーズンは、すでにたくさんのことが起きてきた」

「メルセデス向きのコースと言われるところで、最終的にメルセデス向きではなかったコースもあった。レッドブル向きだと言われるコースについても同じことが言える」

 フェルスタッペンがタイトルを獲得する可能性はどのくらいだと思うかと尋ねられたマルコは、「もし次の2レースに勝つことができれば、60%でマックスがチャンピオンだ」と語った。

 そしてマルコは、ほんの小さなことが、メルセデスとレッドブルの勢力図のバランスに影響を及ぼすと語るものの、最終的な違いを生み出すのは、フェルスタッペンとハミルトンになると感じているという。

「とてもバランスが取れている。だから路面と気温も、非常に重要なんだ」

 そうマルコは付け加える。

「メルセデスは、マシンの最適なセットアップを見つけるのが、我々よりもはるかに早いようだ。我々のマシンはより複雑であり、セットアップをまとめるのには平均して時間がかかってしまう。しかし、そこから最大限のパフォーマンスを引き出すのは、常にふたりのドライバーだ。メルセデスにとってはハミルトンだし、我々にとってはそれはマックスだ」

「(セルジオ)ペレスは上向き始めている。しかし(バルテリ)ボッタスもそうだ。彼はトルコで素晴らしいレースをしたし、オースティンでも平均以上の働きをしていた」

「しかし結局、ふたりの例外的なドライバーは、最後まで激しい戦いを続けていく。メルセデスのマシンが速かろうが、レッドブルのマシンの方が速かろうが、それは関係ない。最終的な違いを生むのはドライバーだ」

 

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