選手をコロナに感染させれば免疫がつく? レッドブル重鎮マルコが描いていた大胆構想
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコには、レッドブル系ドライバーによる“コロナキャンプ”を作り、彼らを意図的に新型コロナウイルスに感染させて免疫をつけさせる、という構想があったようだ。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
モータースポーツアドバイザーとして、レッドブルのドライバー育成を指揮しているヘルムート・マルコは、レッドブルが抱えるドライバーたちをあえて新型コロナウイルスに感染させれば、彼らが今後始まるであろう2020年シーズンに向けて免疫をつけることができるだろう、と考えていた。
オーストリアのテレビ局のインタビューの中で、マルコは次のように語った。
「我々は4人のF1ドライバーを抱えていて、10人のジュニアドライバーがいる」
「私が考えたアイデアは、“キャンプ”を作ることだ。そこではこの暇な時間を利用して、肉体的にも精神的にも様々な埋め合わせができる。そして今は(新型コロナウイルスに)感染するのには理想的な時だと言える」
「彼らは皆、非常に健康で強靭な肉体を持つ若者だ。(新型コロナウイルスに感染すれば)それからはいつシーズンが始まってもいいように準備ができる。とてもタフになるであろうシーズンに向けて備えることができるのだ」
マルコ自身はそのアイデアに自信を持っていたが、レッドブルの他の派閥からの反対を受け、これは却下されたという。
「包み隠さずに言うと、この案は受け入れられなかった」とマルコは語った。
そんなマルコも現在は、ドライバーに新型コロナウイルスに感染させて免疫をつけさせるのではなく、この空白期間中にいかにコンディションを保つかというところに焦点を当てている。
「マックス(フェルスタッペン/レッドブル)なんかは、実際のF1レースよりも多くのシムレースをしており、1日に複数のレースをすることもある」
「また、彼らには専属のトレーナーがいて、フィットネスエクササイズをしている。この時期のトレーニングとしてはそれが理想的だ」
「今シーズンが15〜18レースになる場合、とてもタフな1年なるだろう。シーズン中に体力を向上させることはできないので、今からトレーニングをすることが理想的だ」
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