F1レースディレクター、“ソーセージ縁石”を撤廃する計画は“まったくない”と主張
F1のレースディレクターを務めるマイケル・マシは、F3での大事故の引き金となった“ソーセージ縁石”を完全に撤廃する計画はないと語った。
写真:: Andre Vor / Sutton Images
F1イタリアGPと併催されたFIA F3モンツァラウンドのレース1で、カンポスのアレックス・プローニが大クラッシュを喫した。高速コーナーであるパラボリカでアウトに膨らみ、ランオフエリアを走行していたプローニは、意図的なコースオフを抑止するために設置されていた“ソーセージ縁石”に乗り上げて宙を舞い、コックピット側からタイヤバリアに激突した。(連続写真参照)
プローニが脊椎骨折の重傷を負ったその大クラッシュを受けて、各方面からはソーセージ縁石を使用するべきではないとの声が多く上がった。しかしながら、F1レースディレクターを務めるマイケル・マシは、ソーセージ縁石使用の是非について早急に再考する計画はないとした。
FIAがソーセージ縁石の使用に関して何らかの変更を行うのかについて、マシはこう答えた。
「いや、率直に言ってそうなるとはまったく思っていない。あのアクシデントはかなり特殊なものだったんだ。だからあの事故を見てもなお、それ(ソーセージ縁石)を置くのが最善の策だと思う」
「我々は引き続き、解決策が何であるかを調査していく。そして今後、異なる分野や異なる状況、そして速度域や性質の異なるコーナーで何か発見があれば、改善することができるだろう」
「その縁石は少なくとも2、3年前からあったと記憶している。今回のアクシデントはかなり特殊なものだった。何はともあれ、話は調査をしてからだ」
FIAによる調査は既に始まっており、マシはクラッシュの詳細について科学捜査が行われるだろうと明かした。
プローニが乗り上げた縁石が事故前に緩んだり壊れたりはしていなかったのかについて、マシはこう語った。
「私の知る限りでは、そうではないようだ。今後は科学捜査を行って調べていく」
これらの分析を行うことで、今後このような事故を繰り返さないための教訓が得られるかもしれないが、マシは少なくとも直近の数レースに関しては、安全に関するアプローチを変えることはないだろうと話した。
「現在のアプローチのままだと思う」
「我々は、あのアクシデントは何が原因でどのようにして起きたのか、調査している。話はそれからだ」
「(F1が開催される)全てのサーキットは、FIAのグレード1のライセンスを持っていることを忘れないで欲しい。縁石など様々な安全設備が承認をされていて、それらは厳格な体制によって検査されているんだ」
「そのようなこと(クラッシュ)に対して何でもかんでも批判するのは、愚直だと思う」
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