フェルスタッペンの”早期引退”の可能性は著しく減った?「すぐに引退するのは簡単にできる。でも、僕はレースが好きなんだ」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、現行レギュレーションに対する不満と勝利を掴むためのマシンを開発する方向性、そして自身のF1における将来について、今の思いを語った。
Max Verstappen, Red Bull Racing
写真:: Mark Thompson / Getty Images
マックス・フェルスタッペンは、F1における自身の将来について、夏休みを前に現在の心境を語った。
フェルスタッペンとレッドブルは、2026年シーズン前半を未勝利で終えた。新シャシーRB22のセッティングやドライビングの難しさに手を焼いたのだ。
一方で初のレッドブル自社開発となったパワーユニットは、戦前の評価に反して大きな成果を挙げた。エンジンに関しては今季最強の出力と認定されたのだ。ただこのことは逆に足枷となり、ADUOのアップグレード対象からは外れてしまった。そのため、出力の面での改良は許されない。
レッドブルは今シーズンここまで勝利を挙げられず、ランキング4番手で夏休みを迎えた。この状況は、フェルスタッペンが契約解除条項を発動できる可能性を示唆している。なおフェルスタッペンはレッドブルとの間で2028年までの契約を結んでいるが、チームのパフォーマンスが低迷した場合にはこの契約を早期に解除できる条項が含まれているとされる。
またフェルスタッペンは、今季から導入された新たなPUレギュレーションに強い不満を抱いている。このことも、彼の将来を考慮する上で特に重要な要素のひとつとなっている。
しかし最近では、フェルスタッペンの将来に関する噂はほとんど聞かれない。現実的に移籍先の候補となるチームがほとんどないこともあり、レッドブルにもう1年留まるのが既定路線であろうと予想されている。
夏休みを迎えるにあたってフェルスタッペンは、自身の将来に関する見解を述べた。曰くすぐに引退することもできるとしながらも、まだレースを続けたいという強い意欲があるという。そして、レギュレーションを楽しめるかどうかで自身の将来を決定すると発言したフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)とは状況が異なるとも語った。
「もちろん、フェルナンドは45歳だから、『引退する』と言うのは僕よりも少し簡単だろうね」
「でも真のレーサーとしては、レギュレーションが気に入らず、しかも競争力のない状況で引退するのは辛いモノだ。フェルナンドが21番手にいるなんて、もちろん相応しくない」
「僕は28歳だから、状況が少し違う。もちろん簡単に引退することもできるし、それについて何も問題はない。でも僕はレースが大好きなんだ。現状は僕が望んでいるようなモノではないけど、とにかく今の状況に対処しようとしているんだ」
フェルスタッペンは、今集中しているのは、あくまでパフォーマンスの面にあると説明した。ハンガリーGPではフェルスタッペンが2位フィニッシュを果たしたものの、基本的には週末を通じて予測不能なマシンに苦労した。
「個人的にはフィーリングは良いんだ。でも特に何も起きていないから、言うことはなにもないんだ」
そうフェルスタッペンは説明した。
「今はただ、マシンから最大限のパフォーマンスを引き出すことに集中しているだけだ。それでも十分に難しい状況にある」
「このチームは、僕にとっては第二の家族のような存在だ。だから今は、マシンのことをもっと深く理解し、再び勝利を掴みたいと思っている」
「いくつかの週末では、惜しいところまでいった。でももちろん、もっと頻繁に勝利を掴みたいと思う。さっきも言ったとおり、確実に上向きの傾向にあるから、良い兆候なんだ」
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