レッドブル「フェルスタッペンはアプローチを修正して利益を得るはず」
レッドブルのホーナー代表は、フェルスタッペンは”アプローチを修正”することで得るものがあるはずだと語った。








レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、4レース連続でインシデントを経験しているマックス・フェルスタッペンについて、”アプローチを修正”することが利益に繋がるはずだと話した。
先週末のモナコGPでは、ダニエル・リカルド(レッドブル)がMGU-Kのトラブルを抱えながらも今シーズン2勝目を挙げた一方、フェルスタッペンはFP3終了直前のクラッシュにより予選に出走することができず、最後尾からのレーススタートとなった。
フェルスタッペンは、バーレーンGPの予選ではクラッシュ、中国では決勝レース中にルイス・ハミルトン(メルセデス)と接触、さらにはアゼルバイジャンGPでリカルドと同士討ちと3戦連続でインシデントを経験しており、それらに続く今回のクラッシュとなってしまった。
チーム代表のホーナーは、「彼は今週末のことや、何ができたのか、何をすべきだったのかということから離れ、今後のことに専念する必要がある」と述べた。
「マシンに乗っている時、隣を走っている人が彼にとって良い先生だ」
「才能豊かな人物だ。もちろん今年は何度か厳しいレッスンを受けたが、アプローチを修正すれば彼の利益に繋がるだろう」
「彼がこれまで以上に懸命に仕事をしていることが、もどかしく感じさせているのだと思う。これまでよりも適応できているが、彼はもう少しハードにやろうとしているようだ」
「スパイラルにはまった時は、いつも以上に厳しくやろうとしてしまう。その時はリセットボタンを押すべきだ」
ホーナーはモナコGPの週末を”非常に辛い”週末だと表現したが、フェルスタッペンは結局9位でレースを終え、2ポイントを持ち帰った。
現在フェルスタッペンは35ポイントを獲得し、ドライバーズランキング6位につけている。ランキング3位のリカルドに比べて、獲得ポイント数は約半分だ。
コンストラクターズランキングではレッドブルは107ポイント獲得しており、首位のメルセデスを71ポイント差で追いかけている。これについてホーナーは、「ポイントのことから離れよう。このふたつのランキングにおいて、ダメージは高くつく」と話した。
「マシンを修復するために余計な出費が生じているし、チャンピオンシップにおける貴重なポイントから遠ざかっている。だが我々はメルセデスやフェラーリと共に適切な場所にいるべきだ」
「おそらく今年はすでに60~65ポイントを手放している」
「あの2チームと戦うためには、ふたりのドライバーが最適な条件でパフォーマンスを発揮する必要がある」
また2016年のF1王者ニコ・ロズベルグは、「レッドブルは辛抱強さが不足している」と語った。
「彼(フェルスタッペン)がそれについて考え始めることを願っている」
「彼はアプローチを変える必要がある。あまりにも多くのものを犠牲にしすぎている。彼が学習することを願っているし、そうすべきだ」
FP3でのクラッシュはプールシケインでのものだったが、フェルスタッペンは2016年にも同様のクラッシュを喫した。
彼はクラッシュの原因は”熱くなりすぎていた”ことだと認めたが、今年のクラッシュと2年前のクラッシュが同じだという意見を否定し、我慢強さが足りないという考えに反論した。
これまでも自分のドライビングを変えることについて否定的な反応を示してきたフェルスタッペン。レースでは用心深くドライブしていたと話した。
「僕はリスキーになりすぎないようにしていたし、クラッシュをしたくなかった」
「明確なマージンを持って全てをこなした」
「何が間違っていたのか、もっと良くなるためには何が必要なのか、僕はそれをよく分かっている」
「もちろん、クラッシュから学ぶというのは良い瞬間ではない。でも時にはそういう時間も必要だ」
Additional reporting by Edd Straw
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | モナコGP |
ロケーション | モンテカルロ |
ドライバー | マックス フェルスタッペン |
チーム | レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Scott Mitchell |