マゼピン、ハミルトンの追い抜き“妨害”を謝罪……路面の汚れと水しぶきで“目隠しドライブ状態”と釈明
ハースのニキータ・マゼピンは、F1トルコGPでルイス・ハミルトンと衝突しかけた件について、当時は汚れた路面の水しぶきによって周囲の把握が難しい状況だったと釈明し、ハミルトンに謝罪した。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
F1第16戦トルコGPのレース後半、ハースのニキータ・マゼピンは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)に周回遅れにされる際に接触しそうになる場面があった。彼は当時周囲の状況を確認することが難しかったと説明し、ハミルトンに謝罪した。
トルコGPはウエットコンディションで開始され、終始路面が乾ききることのない状態で行なわれた。このレースが折返しに差し掛かった28周目、ハミルトンはマゼピンを周回遅れにしようと高速のターン11で接近したが、マゼピンは譲ること無くレーシングラインを走行していた。このことで彼らはあわや接触という状況で、ハミルトンがアクセルを緩める形となった。
FIAのレースディレクターであるマイケル・マシは、このマゼピンのブルーフラッグ無視について調査を行なった。ただ最終的には審議の必要は無しとされ、マゼピンにペナルティなどが下ることはなかった。
マゼピンはレース後、この一件でハミルトンに対して謝罪。なお彼は当時の状況についてはコース上の汚れや、路面からの水しぶきによって、ミラーも見えない状態だったと釈明している。
「まず最初に、ルイスにはとても申し訳なく思う」
「ミラーに何も見えないし、チームから他のマシンがどこにいるのかの適切なアドバイスを必要としていたんだ。問題だったのは水しぶきだ。ここトルコではまず間違いなく、さほど綺麗な水しぶきじゃないと言える。路面の汚れも一緒に飛んできているんだ。つまり、目隠ししてドライブしていたようなものだ」
「何台ものマシンにオーバーテイクされて、1周ならまだしも2周遅れにされてしまったんだから最悪だ。なんとかレースを終えられたのはよかったけど、ルイスには会って謝りたい」
トルコGPの舞台であるイスタンブール・パークの水しぶきに関しては、ランド・ノリス(マクラーレン)もマゼピンと同様の意見を寄せており、路面の汚れなどが水しぶきに混ざっており、他のサーキットよりも状況は悪かったと語っている。
「グリッドに向かう時点で、もう基本的には何も見えていなかった」と、ノリス。
「序盤の数周であることを考えてもかなり怖かった。だけど序盤を上手く切り抜けてギャップを空けて、コントロールすることができた」
「水が路面にかなり留まっていたことが関係あると思う。ご存知のように路面は(レース中に)乾かず、常に水が少しあったんだ。路面のヒビに水が入っているんだと思う」
「他のコースでもこういうひどい状況はあるけど、ここではちょっとその状態が長かった。それから、ただの水というよりも油っぽいモノで、バイザーに水が入って、少し視界が滲んでもいたんだ」
そしてアルファタウリの角田裕毅も同じように語っており、ミラーが見えない状態で後方のマシンを確認できなかったことが、よりプッシュすることに繋がり、さらにスピンを引き起こすことになってしまったと説明した。
「ペースを上げようとして、スピンしてしまったんです。その時、ミラーでは全く後ろが見えませんでした。埃と汚れのせいで、何も見えなかったんです。僕はすぐ後ろにマシンが来ていると思ったので、プッシュする必要があると思いました。そして、スピンしてしまいました」
「そのスピンで、僕のレースを台無しにしてしまいました。今日の僕らは、ポイントを獲得することができたはずですから、ただただ残念です」
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