F1の価値観はおかしい! マゼピン、ハースの行動に疑問「ロシアのお金はいらないと言っていたのに……」
ニキータ・マゼピンは、かつて所属していたハースとウラルカリがスポンサー料をめぐって争っていることを受け、F1の価値観にスポットライトを当てる必要があると述べた。
ロシアによるウクライナ侵攻の影響を受け、F1シートを失ったニキータ・マゼピンは、スポンサー料の返還を拒否したハースの価値観を疑問視している。
マゼピンの父ドミトリーが経営するウラルカリは、タイトルスポンサー契約を破棄したハースに対し、すでに支払いが済んでいた1200万ユーロ(約16億円)のスポンサー料返却を要求した。
しかしハースはこれに応じず、逆に利益損失の補償として800万ユーロ(約11億円)をウラルカリに要求した。
マゼピン本人はまだF1復帰を諦めていないものの、今後の選択肢を検討する前に、F1チームに許されている振る舞いについて、疑問を呈する必要があると語った。
CNNの番組『Quest means business(クエスト・ミーンズ・ビジネス)』に出演したマゼピンは、ロシア戦争に関する政治的中立性がF1復帰の可能性において不利になるのではないかという指摘を否定している。
「誰にでも発言する権利と発言しない権利があり、統括団体であるFIAは、僕が中立である限り競技に参加することを認めている」
「しかし、ここでの最大の問題は、チームが契約を履行することなくスポンサー料を保持していることが許されているようなスポーツに復帰することだと言えるだろう」
「ロシアからのお金はいらないと言っているにもかかわらず、さらに要求してくる。だからよく分からないけど、今後スポーツの価値観が評価される必要があると僕は思う」
1シーズンでF1を離れることになったマゼピン。昨年はハースのマシンに競争力がなかったこともあり、やり残したことがたくさんあると語った。
将来的にグランプリシートを獲得する見込みについて聞かれたマゼピンは、次のように答えている。
「現時点ではなんとも言えないね」
「僕は仕事を失ったことをすごく危惧している。17年間F1を目指し、そして最終的にそこにたどり着いたんだ。でも、今世界で起こっている大きなことと比べたら、とても些細な問題だよ」
「もちろん、F1に戻りたいとは思っている。やり残したことがたくさんあると感じていんだ。でも、ほとぼりが冷めるまで待つ必要がある。そしてどこに戻ればいいのかも分からないんだ」
「なぜならハースは、明らかにクリーンではないことをやったと思うからだ。僕としては、アレは違うと思う」
マゼピンは、ロシアのウクライナ侵攻に対する見解についてはコメントを避けたが、この状況を観察することは彼にとって「苦痛」であることは認めている。
「今何が起こっているにせよ、そしてそれはモスクワにいる僕からはほんの少ししか見えてこないけど、とてもつらいことだと感じている」
「そうはっきりと感じているんだ。僕は23年間、とても穏やかな世界で生きてきた。僕はアスリートだから、公式的な立場として中立であることが重要だし、そうあることができると感じている。そのためにも、僕はアスリートが原則中立でいられるようにするための財団を作ったんだ」
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