やっぱり、カスタマーチームは不利か? トラブルが続くマクラーレンが実感「でもメルセデスとの関係は良好。ひとつひとつ解決していく」
アンドレア・ステラは、マクラーレンがメルセデスのカスタマーチームであることのマイナス面を今季初めて実感したと語る。その一方で、それはメルセデスHPPの責任を追求する意味合いではないとも語った。
F1第4戦マイアミGPではダブル表彰台を獲得し、大型アップデートによって復調の兆しを見せたかに思われたマクラーレンだったが、続くカナダGPとモナコGPでは精彩を欠き、4強チームの中では最も少ない獲得ポイントに終わった。
カナダはF1スプリントや予選の時点ではメルセデスに次ぐ速さを見せていたものの、決勝スタートでインターミディエイトタイヤを履く戦略が大失敗したことで崩れ、さらにはランド・ノリスがギヤボックストラブルでリタイア。2台がグリッド4列目からスタートしたモナコではノリスがパワーユニット(PU)の問題で2戦続けてリタイアに追い込まれ、オスカー・ピアストリが乱戦をかいくぐるも4位が精一杯だった。
マクラーレンは今季、度重なる信頼性トラブルによって完走率が低いことも不振の一因となっている。アンドレア・ステラ代表は、これらを主に自チームの問題だと認識している一方、カスタマーチームであることの不利な面も実感しているという。
ただしステラは、それがPUを供給するメルセデスHPP(ハイパフォーマンス・パワートレイン)に対する批判ではないことを強調した。
「それまでは、カスタマーチームであることが不利に働いていると感じたことはなかった」
「そしてこの話をする上で誤解を避けるためにクリアにしておきたいのが、それはHPPの優先順位が低いから、などといった話ではない」
「合わせ込みの機会が少ないということだ。信頼性の問題への対応や、PUの性能を引き出す取り組みにおいて、(ワークスチームと)同じタイムラインで動くことが難しい。ワークスチームであれば、施設を活用したり、シャシー側の実験をPUと組み合わせるような作業もやりやすい」
「PUの信頼性が重要である理由、そしてワークスチームにPU面でアドバンテージがある理由は様々なところにある。特に信頼性の問題に関しては、2026年に技術規則の大きな変更があってより注目されるようになったと思う」
またマクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、同チームが将来的にはレッドブルのように自社製のPUを開発することにもやぶさかではないとしている。ただ一方で、それはコスト効率の面で実現可能な場合に限るという。
PUサプライヤーとの関係は良好
問題は、現在マクラーレンに起きている信頼性の問題を短期間で改善する策はあるかということだ。ステラ代表は、そこにまさに取り組んでいる最中だと語る。
「(メルセデスHPPと)素晴らしい関係を築いているので、詳細をひとつひとつ見直し、そこから学んで解決することができる。しかし何が起こるか分からない状況では、単に項目ごとに見ていくだけでは十分ではない」
「最終的にはミーティングの質や効果、情報共有のプロセスなど、ファクトリーとサーキットの両方で見直していく必要がある。まさにそういった見直しが進んでいるが、個々の問題を洗い出すという点ではある意味計画通りに進んでいる」
「また一方で、これは我々が何を強化しないといけないのか確かめる広い意味での調査だ。2026年は新しい要素が非常に多く、これまで以上のレベルでの協力体制が必要になっている。ただF1では常にリードタイムがある。次の日に結果が出るわけではない。だからこうした議論はすでに数ヵ月前から始まっており、比較的広範囲に渡る議論になっている」
ステラはまた、誰かに責任を押し付ける意図はないと強調し、メルセデスHPPとの関係は依然として非常に良好であると述べた。さらに、信頼性の問題の中にはPUとは無関係なものもあると付け加えている。
「例えばカナダでのランドのギヤボックストラブルは、完全にマクラーレン側の問題だった。だからこそ、我々のPUサプライヤーに対しては完全に公平でありたい。これまで素晴らしい関係を築いてきたし、非常に成功している。そして今もその関係は良好だ」
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