マクラーレン、マシンの弱点を風洞で特定できず、トラックで”実験”?

シェア
コメント
マクラーレン、マシンの弱点を風洞で特定できず、トラックで”実験”?
執筆: Scott Mitchell
協力: Stuart Codling
翻訳:: 松本和己
2018/06/24 12:03

マクラーレンは、マシンの空力的な欠点を風洞で特定することができず、グランプリ週末に”実験”しなければならないという。

Stoffel Vandoorne, McLaren MCL33
Stoffel Vandoorne, McLaren MCL33
Stoffel Vandoorne, McLaren MCL33
Stoffel Vandoorne, McLaren MCL33
Fernando Alonso, McLaren MCL33
Stoffel Vandoorne, McLaren MCL33
Zak Brown, McLaren Racing CEO
Fernando Alonso, McLaren MCL33, in the pit lane
Stoffel Vandoorne, McLaren MCL33

 マクラーレンは、今季のマシンMCL33の空力的な弱点の原因を風洞を使っても特定できず、解決策を講じることができていないようだ。

 今季からルノーのパワーユニットを使用しているマクラーレンは、トップチームに返り咲くことを目標としていたが、これまでのところそれは実現していない。フランスGPの予選は今季最悪の結果となり、フェルナンド・アロンソが16番手、ストフェル・バンドーンが18番手とふたりがQ1敗退となった。

 マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、MCL33の”特性”のため風洞でマシンの問題を見つけることができていないと明かした。なおマクラーレンは、レース界でベンチーマーク的な存在とされている、ドイツ・ケルンにあるトヨタの風洞を使っている多くのチームのひとつだ。

「我々は、問題があるエリアは特定することができたと思う」とブラウンは語った。

「それはエアロダイナミクスだが、問題は風洞では現れない。我々は問題を再現することができないため、風洞でそれを解決することはできない」

「風洞自体の問題ではない。我々が弱点だと特定した問題が、風洞では現れないというだけだ」

 ブラウンは「残念なことに、レーストラックでテストと実験をしなければならない」と述べ、フランスGPでもマクラーレンは様々なウイングとフロアの構成をテストしていたと明かした。

「他の多くのチームが今はそれぞれの開発を進めており、彼らの基本プログラムは機能している。我々は問題を特定し、解決するために努力しなければならない」

 マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、2018年マシンの開発を止め、2019年の開発に集中することは望んでいないと明言している。

 ブラウンもブーリエの意見に同意し、”来年に問題を持ち越さないようにするため”マクラーレンは解決策を見つける必要があると強調した。

「我々は問題がある大体のエリアを特定しており、何を追い求めるかは分かっている。まだ解決策を見つけられていないだけだ」

 ブラウンは予選後にメディア対応を行ったが、ブーリエは欠席した。マクラーレンによれば、彼はチームのエンジニアリング・ミーティングに出席する必要があったのだという。

 ブーリエが今シーズンの終わりまでチームに残っているかどうか問われたブラウンは「レースチームの全員がアブダビまでいると確信している」と答えた。

「私は、700〜800人いるレースチームの人事異動を予定していない。エリックはチームの大切なメンバーだ。我々は、なぜ今年のエアロと、マシンの開発でミスをしているのかを明確にしなければならない」

 バンドーンは、予選でマシンについて特に悪いと感じた部分はなく、”全体的なパフォーマンス”が欠けていたと主張。対してアロンソは「パフォーマンスやグリップ、スピード、ペースを失っている」と語った。

「僕たちは、おそらく今よりももっと早くマシンの開発を進めていく必要がある」とアロンソは付け加えた。

「みんなが毎レース、アップデートを持ち込んできているのを見ているが、僕たちはおそらく2、3戦ごとだ。何も持ち込めていないレースで、僕たちは遅れをとっているようだ」

次の F1 ニュース
メルセデス、災い転じて福となす? 新PU導入遅れで性能上積み

前の記事

メルセデス、災い転じて福となす? 新PU導入遅れで性能上積み

次の記事

フォースインディア、ペレスのタイヤ脱落で190万円の”重い”罰金が確定

フォースインディア、ペレスのタイヤ脱落で190万円の”重い”罰金が確定

この記事について

シリーズ F1
チーム マクラーレン
執筆者 Scott Mitchell
記事タイプ 速報ニュース