”タバコとは”何も関係ない……マクラーレンF1のCEO、BATとの契約を語る

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”タバコとは”何も関係ない……マクラーレンF1のCEO、BATとの契約を語る
執筆:
2019/02/16 5:58

マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、新たにスポンサード契約を交わしたブリティッシュ・アメリカン・タバコとの提携について語った。

 マクラーレンは、イギリスのタバコ製造・販売企業であるブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)とパートナーシップ契約を結んだことを2月11日に発表した。

 14日に発表されたマクラーレンの2019年シーズン用のニューマシンMCL34には、このBATのキャンペーンロゴ”A Better Tomorrow(より良い明日)”が貼られていた。

 BATは、ティレルを買収する形で、1999年からBAR(ブリティッシュ・アメリカン・レーシング)としてF1に参戦。2006年からはホンダがこのBARを買収してワークスチームとしたものの、その年はメインスポンサーを務めた。当時はタバコの宣伝を禁止することが声高に叫ばれていた時代であり、複数のタバコメーカーが次々にF1を去った。そしてBATも、この2006年限りでF1を離れる決断を下した。

 しかし、BATのライバルとも言えるフィリップ・モリス社は、タバコのロゴを入れずともフェラーリのスポンサードを継続。昨年の日本GPからは『Mission Winnow』のプロジェクトロゴを、フェラーリのマシンに背負わせていた。これに倣い、BATもタバコのブランド名ではなく、キャンペーンのロゴを用いて、F1に復帰することとなった。

 マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、BATとのスポンサーシップ契約について、単純にタバコのスポンサーだと見なすべきではないと主張した。

「BATは、モータースポーツで長い歴史を持つ、優れた企業だ」

 そうブラウンは語る。

「我々のパートナーシップは、彼らの新世代の製品と技術に基づいたものだ。タバコのビジネスとは、何の関係もない」

「彼らの産業は、変革を遂げているところだ。そして、技術面がそれを主導している。だから我々は、彼らと共に仕事をし、そしてテクノロジーに関する変革において彼らを助けることができる分野があると考えている」

「彼らは共に仕事をする上で素晴らしい会社だ。そして世界は日々進化を遂げ、今後はおそらく、今よりも速いペースでそれが進んでいくと思う。彼らの会社は変わった。そして、新たな分野への移行という意味で、革新を遂げようとしている」

「10年前、15年前、20年前と比較すると、この世界はまるで違った場所になったようだ。彼らを取り巻く景色は変わった。そして、F1は彼らにとって良いプラットフォームであると言えるだろう」

「マクラーレンがパートナーシップにおいて誇りを持つことができることのひとつは、一流の革新的な会社と協力関係を築くということだ。そして間違いなく、BATはそのカテゴリーの中に入るだろう」

 フィリップモリスがフェラーリのマシンに『Mission Winnow』のロゴを入れたこと、そして今回マクラーレンとBATが提携したことは、タバコ業界が再びF1に関心を持ち始めたという”傾向”を示すものではないと、ブラウンは主張する。

「フィリップモリスは、ずっとフェラーリをサポートしている。一方でBATはレースの世界で素晴らしい歴史を持ち、そのパワーを理解している。そして、彼らは変革を進めていくに連れ、マクラーレンがその旅路を手助けできるパートナーだということを感じたのだろう」

 今シーズンに向けてはハースとウイリアムズ、そしてレーシングポイントが、新たなタイトルスポンサーを獲得した。そのいずれも、F1に参入したばかりのブランドである。

 マクラーレンは、BATなどとの新たなスポンサー契約を交わしたが、タイトルスポンサーはなし。またリッチエナジーと交渉を行ったこともあったようだ。

 なぜマクラーレンは、他のチームと同じように新興ブランドと手を組んでタイトルスポンサーとしなかったのかと尋ねられたブラウンは、次のように説明した。

「マクラーレンとしての観点から申し上げると、我々は一流の会社、そしてよく知られた会社と連携したいと思っている」

 そうブラウンは語った。

「成長の初期段階にあるいくつかのブランドからは、我々のところにも話があった。彼らの後ろにいるオーナーの何人かは、私も知っている。会社が初期段階にあるというだけで、彼らは信頼できる人たちのようだ」

「しかし私は、今お付き合いをしているパートナー、そして我々の方向性について満足している」

「様々な状況にあったり、我々が遠慮した契約を結ぶチームもいくつかあるだろう」

「しかし皆それぞれ、自分たちのレーシングチームを運営していかなければいけないのだ」

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執筆者 Matt Beer
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