「みんなピットに入るとは思っていなかった」マクラーレンが痛恨の戦略ミスを説明。SC中のステイアウトで大きくタイムロス
マクラーレンのアンドレア・ステラ代表が、カタールGPでの戦略ミスについて説明した。
Oscar Piastri, McLaren
写真:: Andrew Ferraro / LAT Images via Getty Images
F1カタールGPで、レッドブルのマックス・フェルスタッペンに勝利を奪われてしまったマクラーレン勢。7周目にセーフティカーが出動した際にマクラーレンだけステイアウトするという判断が勝敗を分けた形だが、アンドレア・ステラ代表はセーフティカーラン中に全車がピットインすることになるとは予想していなかったという。
カタールGPの決勝レースは、マクラーレンのオスカー・ピアストリがポールから首位を快走し、チームメイトのランド・ノリスもフェルスタッペンに次ぐ3番手を走行していた。しかしニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)とピエール・ガスリー(アルピーヌ)のアクシデントにより7周目にセーフティカー(SC)が出されると、これがレースの分岐点となった。
ほとんどのマシンは、このタイミングでピットインして1回目のタイヤ交換を実施した。ピレリは各タイヤセットの最大周回数を25周に定めていたが、残り周回は50周だったため、ちょうどあと1回のピットストップでレースを走り切れる計算となったからだ。
つまり7周目のSCはピットインのための絶好のタイミングと言えたが、ピアストリとノリスはステイアウトを選択した。これにより、既に1回のピットを済ませたフェルスタッペンがすぐ後ろにつけている状態で、マクラーレンはピット1回分のマージンを築いていく必要があった。
マクラーレンは確かに速さを見せたが、フェルスタッペンに対してコース上で30秒近い差をつけられるほどのペース差はなかった。これによりフェルスタッペンは悠々と勝利を収めた一方、ピアストリは2位、ノリスは4位に。フェルスタッペンはポイントリーダーのノリスとの点差を12に縮めて最終戦に乗り込むこととなった。
セーフティカー中にピットインしなかった理由について、ステラはSky Sportsにこう説明した。
「他の全員がピットするとは思っていなかった。当然、他が全車がピットインするなら、自分たちもピットに入るのが正しい判断になる」
「先頭を走っていると、他がどういう出方をするかを完全に予測することはできない。ダブルスタック(2台同時ピット)することでランドがロスをする可能性もあった。しかし主な理由は、他が全員ピットに入るとは予想していなかったことにある。結果として、(ステイアウトは)正しい判断ではなかった」
「間違いなく望んでいた結果ではなく、検証が必要だ。いつものようにここから学んで、非常に重要な次のレースに向けてもっと強くなる」
ピアストリとノリスにとっては、もう1回セーフティカーが出れば挽回のチャンスもあったが、純粋なペース差での挽回は不可能な状況だった。ステラ代表は、タイヤのデグラデーション(性能劣化)が想像以上に大きかったと振り返った。
「もしもう一度セーフティカーが出ていたら、我々は非常に有利な状況になっていただろう。それがウィル(ジョセフ/ノリスのレースエンジニア)が言っていた“柔軟性”という点だ」
「7周目にピットインしたドライバーたちは7周目、32周目と入る必要があり、戦略がある程度固定化されていた。結果としてその戦略が非常にうまく機能した」
「マシンのペースで十分な差を築けると思っていたが、タイヤのデグラデーションが想定より激しく、パフォーマンスを最大限活かすことができなかった」
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