躍進のマクラーレン、ランキング3位獲得も慢心なし「メルセデスとの差を埋めるには数年かかる」
マクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表は、コンストラクターズランキング3位を獲得したにも関わらず、2021年にメルセデスとレッドブルに挑戦するのは時期尚早だと考えている。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
2020年シーズンのF1最終戦、アブダビGPでランド・ノリスが5位、カルロス・サインツJr.が6位を獲得したマクラーレンは、レーシングポイントを逆転しコンストラクターズランキング3位を獲得した。
マクラーレンは、アメリカのコンソーシアム”MSPスポーツ・キャピタル”から1億8500万ポンド(約257億円)規模の投資をとりつけ、来季からメルセデス製のパワーユニットを搭載する。マクラーレンが来季、さらに大きな進歩を遂げる可能性もある。
しかし、チーム代表のアンドレアス・ザイドルは来季に過度な期待をすることに慎重な姿勢を見せており、メルセデスとレッドブルのトップ2チームがまだ先を行っていることを受け入れなければいけないと語った。
「我々は現実的にならなければならないと思う」
「今回の結果は良かったし、チャンピオンシップの面では3位という素晴らしい結果になった。だが前を走るマシン、特にメルセデスとはまだ大きな差があるんだ」
ザイドルは、マクラーレンの今季マシン『MCL35』をシーズンを通じて改善してこれたこと、レース週末の進め方やアグレッシブな戦略を採用してこれたことを大きな励みに感じている。
しかし、風洞やシミュレーション設備やシミュレータの改善が必要だということを、マクラーレンは公然と認めている。そのため、メルセデスのようなチームと互角に渡り合うには、あと数年かかるだろうとザイドルは考えている。
「最も重要なのは、(テクニカルディレクターの)ジェームズ・キーのリーダーシップのもと、今年のチームが非常に競争力のあるマシンを生み出したことをまず確認することだと思う」
「昨年と比べて一歩前進している」
「また、パンデミックの中で様々な難題があったにも関わらず、チームはエンジニアリングと生産の両面で全力を尽くし、継続的にアップデートをトラックに持ち込み、最終的にマシンのパフォーマンスを向上させ続けられたことは素晴らしいことだ」
「そして、このイベントで3番目に強いマシンを持っていたことが分かり、シーズンの締めくくりとしては良い形だ」
「しかし、それでもメルセデスと差があることは分かっている。その差は、1年で縮めていくようなものではない。チーム内には、組織やインフラの面で足りないところが多くあり、それをまず解決しなければならないことは分かっている」
「ただ、その赤字を減らしていくための明確な計画がある。時間はかかるだろう。だが、チームが適切なことをしていけば、数年後にはこのギャップを埋めることができると確信している」
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