マクラーレンの新車MCL35Mに、メルセデスのロゴなし……その理由とは?

マクラーレンのマシンにはパワーユニット供給メーカーであるメルセデスのロゴが貼られていないが、これは両者の間で結ばれた契約が、純粋にパフォーマンスのみを目指した”カスタマー契約”であるというのが理由のようだ。

マクラーレンの新車MCL35Mに、メルセデスのロゴなし……その理由とは?

 マクラーレンは、2021年シーズン用のニューマシンMCL35Mを、2月15日(月)に発表した。そのマシンの形状やカラーリングは昨年用マシンMCL35に酷似しているが、注目すべきは”スリーポインテッドスター”がどこにも貼られていなかったという点だろう。

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 マクラーレンは今季から、メルセデス製のパワーユニット(PU)を搭載することになった。これは、2014年以来7年ぶりのことである。ただそのメルセデスのロゴマークが、車体のどこにも貼られていなかったのだ。車体のみならず、ドライバーのレーシングスーツにも、チームウエアにも同社のロゴが存在しない。

 エンジンサプライヤーのロゴが掲出されないのは、皆無ではないものの比較的珍しいことだ。ただマクラーレン曰く、メルセデスとは純粋なカスタマー契約であり、マーケティングに関する契約は含まれていないのだという。

 実は同じメルセデスのPUを使っていたレーシングポイントも、昨年までメルセデスのロゴをマシンに掲出していなかった。これも、マクラーレンと同様の方針だったためだと考えられる。

 一方でウイリアムズは、メルセデスのドライバー育成プログラム出身者であるジョージ・ラッセルをドライバーとして起用し、ふたりのドライバーのレーシングスーツにはメルセデスのワッペンが貼られていた。

 メルセデスのカスタマーチームには、同社のブランドのロゴを掲げることを義務付けられてはおらず、各チームがこれについては独自に考えることができるようになっているようだ。

 マクラーレンは昨シーズンまでルノー製のPUを使っていたが、当時はマシンのエンジンカウルとドライバーのレーシングスーツに、ルノーのロゴが掲げられていた。

 マクラーレンは、メルセデスのPUを使うのはメルセデスの市販車を宣伝するためではなく、純粋にレースに勝つためのチャンスを最大化するためだと明言する。

 チーム代表のアンドレアス・ザイドルは、次のようにコメントしている。

「メルセデスのパワーユニットは、我々が将来再びレースに勝つのを手助けすることができる……我々はチームとして、そういう立場にいるんだということを確信している。絶対にだ」

「しかし、確実に自分たちのことに集中するのが重要だと思う。我々の側にも、そしてチームにとっても、まだまだ長い道程が残っている。しかしこれまでの2年間での進歩には満足しているんだ」

「それと同時に、実際に勝利を争う前に、インフラの面とチームの内部には、手を入れるべきことがたくさんある」

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シリーズ F1
チーム マクラーレン
執筆者 Jonathan Noble