マクラーレン、アゼルバイジャン戦でアップデート予定も期待し過ぎは禁物? 目標には「まだ足りない」とチーム代表
マクラーレンF1は第4戦アゼルバイジャンGPでアップデート投入を予定しているが、チーム代表はアップデートが行なわれたからといって、目標としている4番手のマシンになれるわけではないと語った。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
マクラーレンは2023年シーズンの第4戦アゼルバイジャンGPで、マシンにアップデートを投入する予定だと分かっている。戦闘力向上が期待されているが、チームとしては一足飛びで良くなるとは考えていないようだ。
今シーズン、マクラーレンはプレシーズンテストの段階でマシンの開発目標が未達だったとザク・ブラウンCEOが認めるという、順調とは言えない始まり方となった。
開幕戦では信頼性トラブルに見舞われてしまい、ポイント圏外の争いに。ペースは悪くなかったことに励まされつつ迎えた第2戦サウジアラビアGPでも結局下位に沈んでしまうなど、目標とするトップチームへの接近からは程遠い結果となっている。
そんな状況のため、4月末のアゼルバイジャンGPで投入予定とされているアップデートに対する期待が高まっている。ただ、チーム代表のアンドレア・ステラは即座に目標を達成できるようなマシンになるわけではないと、過剰な期待には釘を差している。
マクラーレンの最新状況について聞かれたステラは、今季マシンMCL60の主な欠点への対処から始めたと語った。
「このマシンの弱みに関して、我々は空力の効率性について話し合ってきた。ただ必ずしもそれがドラッグ(空気抵抗)の多いマシンだということではない」
「ダウンフォースとドラッグとの間の比率が、我々の期待したほどには良くないというシンプルな話だ。それが、主な弱点なんだ」
なおマクラーレンは、サウジアラビアGPの予選ではオスカー・ピアストリがQ3まで進み予選8番手を確保する走りも見せていた。ステラ代表はその結果には、路面のグリップが高いという点が効果を及ぼしていると語る。
「ここで我々がより競争力を持っている理由は、路面が非常にグリップするという点に関連しているだろう」
「空力的な負荷が小さいので、タイヤ自体のグリップがより重要になる。そのコンディションが、空気力学的観点からみたときの欠点を多少ながら覆い隠している」
そしてアゼルバイジャンGPで導入予定のアップデートについて、ステラ代表は次のように語っている。
「バクーのアップデートは、数字の上では有望に思える」
「うまくいけば、6番手になれるだろう。5番手かもしれない」
「しかしトップ4のマシンになるという、我々の今シーズンの目標を達成するにはまだ十分ではない」
「我々としても、バクーで投入するアップデートに続いて、作業中のいくつかのアップデートが今後さらに必要なんだ」
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