一流ドライバーの仲間入り? ノリス、モナコへの転居明かす「自分の将来を考えた決断」
マクラーレンのランド・ノリスは、今年の冬にイギリスからモナコに引っ越すと明かし、F1ドライバーのキャリア的に見ても、これが適切なタイミングだと語った。
写真:: Jerry Andre / Motorsport Images
マクラーレンのランド・ノリスは、ウォーキングにあるマクラーレンのファクトリーの近くに居住しているが、今年の冬にモナコに引っ越すことを明かした。
キャリアを積んだF1ドライバーの多くは、タックスヘイブンであるモナコなどに転居し、節税対策をしてきた。実際ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペン、シャルル・ルクレール、バルテリ・ボッタス、ダニエル・リカルドなど数多くのドライバーがモナコに居を構えている。
22歳のノリスは、キャリア初期にはファクトリーの近くで経験を積むため、イギリスで暮らす必要があったが、F1で実績を積み重ね、地位を確立。今年5月にはマクラーレンと2023年までの契約を結んだ。
F1ドライバーとしての地位をパドックで確立したことで、ノリスは”自分の将来”を考えてモナコへの転居を決めたのだという。
「多くのドライバーが経験することだし、特にレースの世界ではどれだけ早く状況が悪化しうるのか、他のドライバーで目の当たりにしてきたと思う」
そうノリスは語った。
「自分の将来のために、自分のことを考えなければいけないんだ」
ノリスはF1参戦3年目のシーズンを終えようとしている今、チームの拠点から離れても活動できる段階に達したと考えているようだ。
「マクラーレン(のファクトリーの近く)にいて、いつでも好きなときに行けるというのは、自分にとっても自分のキャリアにとっても、まだまだ得るモノがあった」
「良くない週末を過ごした後で、何日かに分けてシミュレーターに入り、いろいろなことを試したり、エンジニアと話したりすることができた」
「それに僕はイギリスが大好きだ。今でも大好きな場所なんだ。家族がいて、友達がいて……何度も言っていると思うけど、僕にとっては自分のやっていることを楽しんだり、喜んだりすることが、こういう決断よりも優先されるんだ」
「だから簡単な決断じゃない。何年も前から考えていたようなことじゃないんだ」
「ただ今の自分は、この決断をして、向こうで時間を過ごす上で快適な立ち位置にいると感じている。(モナコでも)多くの友人に会うことができるし、家族も来てくれるだろう」
「ただ拠点が変わるだけで、変わらないことも多いだろう。最大の欠点は、ゴルフがあまりできなくなることかな。でも近くにいくつかコースがあるから、そこでプレーできるはずだ」
「簡単ではないけど、これは人生の決断であり、それによって変わることもたくさんあるんだ」
ノリスは転居の背景に経済的な動機があることを隠してはいないが、それに批判の声があるだろうということも承知しているという。
「もちろん、いくらか批判的な意見があることも理解している。でも、人々は人生の中で、お金のためにたくさんのことをするものだ。これもそのひとつに過ぎない」
一方で、彼はこれまでと同様にオンラインでファンと交流すると断言した。
「Twitchなどの配信はできるんだ。ファンとの交流は全く変わらない。マックスも何度か配信しているし、その面では変化はない」
「日々の生活は全く同じだと思う。新しいルールがたくさんあるから、マクラーレンのファクトリーに通う日数は、おそらく今年より増えるだろう」
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