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マクラーレンF1代表、フレキシブルウイング対応の遅れに不満「もしバクーでも使われていたら……」

マクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表は、アゼルバイジャンGPでライバルたちがフレキシブルウイングを使うようであれば、FIAは対策を講じる必要があると語った。

Andreas Seidl McLaren Team Principal

写真:: Steven Tee / Motorsport Images

 F1で物議を醸している”フレキシブルウイング”問題。規制の強化を強く求めているマクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表は、もしライバルチームが第6戦アゼルバイジャンGPでもフレキシブルウイングを使うようであれば、FIAは対策を講じる必要があると主張している。

 これまでF1では、フロントウイングまたはリヤウイングに柔軟性を持たせることで、高速走行時にウイングが傾いて(フラップが寝るような形になり)空気抵抗を減らし、直線スピードを上昇させる、いわゆる“フレキシブルウイング”の開発が続けられてきた。

 物理学上、全てのパーツはその大小こそあれ柔軟性を持ち、ある程度変形するようになっている。そうでなければ、荷重がかかった際にすぐに砕け散ってしまうだろう。そのためチームは、規制の穴をつくようにその弾力性を利用し、パフォーマンス向上につなげてきたわけだ。

 今季のF1第4戦スペインGPの際、メルセデスのルイス・ハミルトンは、レッドブルが「動く」リヤウイングを使って走っていたと主張。FIAはこの状況に対処すべく、検査の強化を決定し全チームに通知した。

 しかしチームが検査方法の強化に対応するため、新しい検査の実施には猶予期間が設けられた。現在のスケジュールでは第7戦フランスGPから新たな基準に沿った検査が行なわれることになっている。

 FIAはアゼルバイジャンGPで、各チームに対してリヤウイングにドット状のシールを貼るよう指示。これを基準としてウイングの変化を観察し、限界を超えている場合には対応する可能性があると最新の技術指令で示唆した。

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 だがザイドルは、各チームがフレキシブルウイングを使い続けるなら、すぐに何か手を打たなければならないと主張している。

「我々の観点からすれば、もしバルセロナのような”(ウイングの)たわみ”が再び見られるようであれば、ここでアクションを起こす必要があると思う。パドックでそれがどのように思われるかは、まだ分からないがね」

 ザイドルは、リヤウイングの柔軟性に関するFIAからの最新技術指令を歓迎しているものの、チームとしては新しい検査がまだ実施されていないことに不満を抱いていることを隠していない。

「我々は、FIAが技術指令に基づいて実施しているすべての活動に満足しているし、技術指令の更新にも満足している」とザイドルは話す。

「唯一、我々がまだ満足していないのは……それが議論のポイントなのだが、なぜレギュレーションに従っていないクルマを使い、すでにいくつかのレースで利益を得ているチームに、それらのデバイスを使い続けさせるのかということだ」

 前述したように、ウイングを完全に固定することは不可能であり、ある程度のたわみは許容する必要があるが、ザイドルは何が許され、何が許されないかを判断する際には、FIAがデザインの意図を考えるべきだと語った。

「たわみが目に見えるだけではなく、最終的に重要なのは、そのたわみがどのようにして作られたのかをFIAが調べることだ」

「もし、明らかに検査に合格するためにウイングがデザインされ、意図的に過剰なたわみが作られているのだとしたら、それは明らかに3.8条(可動空力デバイスを禁止する技術規則)の範囲外だ」

 メルセデスはすでに、アゼルバイジャンGPでフレキシブルウイングを使用するチームに対して、正式に抗議する可能性を示唆している。

 ザイドルの望み通りにFIAが対策を講じなかった場合、マクラーレンが抗議を行なうことはあるのかと訊かれると、ザイドルは明言せず、週末を通じて判断することになると述べた。

「現時点では抗議の話はしたくない」

「一般的に言って、イベントの前に何かをすることは意味はない。土曜日の朝にリヤウイングを交換することができるから、金曜日の夜に何かをする意味はないんだ」

 
 

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