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激化3番手争い、フェラーリ新型PU投入で「明らかにウチより速くなった」とマクラーレン

マクラーレンは、コンストラクターズランキング3番手を争っているフェラーリに関して、新型パワーユニットが投入されて以来明らかに戦闘力を増していると考えている。

Charles Leclerc, Ferrari SF21, Daniel Ricciardo, McLaren MCL35M, and Carlos Sainz Jr., Ferrari SF21

写真:: Zak Mauger / Motorsport Images

 F1の2021年シーズンは残すところ5戦となった。今シーズンのコンストラクターズランキング3番手はマクラーレンとフェラーリによる争いとなっているが、フェラーリ側の戦闘力向上にマクラーレンが警戒感を抱いている。

 両チームは今シーズン、僅差の戦いを続けてきており、第17戦アメリカGPを終えた時点で、そのポイント差はわずか3.5点。マクラーレンがわずかにリードしている。

 マクラーレンは特に、第15戦ロシアGPからフェラーリが新型パワーユニット(PU)を投入してきた結果、彼らの競争力が明らかに上がっていると考えている。

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 実際に直近のレースではフェラーリの方が速さを見せている。第16戦トルコGP予選ではシャルル・ルクレールがノリスに対してコンマ6秒の差をつける速さを見せていた。

 アメリカGPでも、トルコGPとは異なり僅差だったものの、フェラーリのふたりがマクラーレン勢を予選で抑えている。そして決勝ではルクレールがリカルドを抑えて4位でフィニッシュ。カルロス・サインツJr.もノリスの前でフィニッシュし、ポイント差が縮まった。

「フェラーリは明らかに僕らよりもかなり速かったと思う」と、アメリカGPを8位で終えたノリスは語った。

「カルロスはダニエルの後ろで詰まっていたから、そうは思わないかも知れないけど、もし彼がダニエルに先んじていたなら、彼はシャルルと同じように逃げていただろう。僕らは今週末を通じて、フェラーリと比較するとペースを欠いていたんだ」

 ノリスはフェラーリがPUのアップデートから得たコンマ数秒が、大きな違いを生み出しており、残る5レースではマクラーレンの戦いを難しいものにするだろうと認めた。

 フェラーリのPUアップデートにより、バランスが彼らに傾いているかどうかを訊かれたノリスは、「間違いなくその方向に向かっている」と答えた。

「彼らは現時点では間違いなく優位に立っている。すべての場所で速いわけではないけど、僕らよりも一貫性があり、よりドライビングしやすいクルマになっているだろう」

「でもだからといって、僕らが前進しようと努力することに違いはない。終盤にこうした状況になるのは望んでいたことではないけれど、また彼らの前に出られるように何かしなければいけない」

 またマクラーレン代表のアンドレアス・ザイドルは、フェラーリが示すペース面のアドバンテージについてどの程度心配しているかと訊かれたが、彼は「心配しても助けになるわけではない」と語りつつ、ライバルがアドバンテージを持っていることを認めた。

「彼らがパワーユニットのアップデートを導入したことによって、パッケージとして良い前進を果たしたのは確かだ」と、ザイドル代表は言う。

「そしてその点が、彼らに良いアドバンテージをもたらしている。特に直近2レースの我々と比較して、彼らが先んじているというのが現実だ」

「だが同時に、自分たちのことに集中するのがシンプルに重要なんだ。我々はパワーユニットの面でもクルマの面でもアップデートが無いことは分かっている」

「恐らく我々のクルマの強みを、より発揮できるであろうトラックが来ることも分かっている。しかし終盤のコースではフェラーリと比較して苦戦するだろう場所もある」

「毎週末パッケージの最大限の力を引き出すことが、単純に重要だ。クリーンな週末、クリーンなレースを良い戦略のもとで行ない、最終戦アブダビの最後のラップまで彼らとしっかり争えるようにすることだ」

 

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