マクラーレン、実験的フロアをベルギーGPで先行テスト。2021年の規則変更に向けて準備
F1第7戦ベルギーGPの金曜フリー走行で、マクラーレンは来季用のフロアの先行テストを実施した。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
コロナ禍の影響を受け、F1各チームは来季全く新しいマシンを投入するのではなく、現行のマシンを継続使用することになっている。しかし、空力開発が禁止されているわけではない。
そのため、今後もマシンのダウンフォースは増大していくことが予想されている。しかしながらタイヤに関しては2019年から同じ仕様のモノを2021年まで3年間使用することになるため、タイヤへの負荷の増大が懸念される。したがってFIAはレギュレーションを微調整し、マシンのパフォーマンスを削減することを決めた。
ルール変更の中で最も影響が大きいのはフロアに関するものだ。フロントタイヤが生んだ乱流がフロアの下に流れ込むのを防ぎ、リヤタイヤの変形による悪影響を抑えるため、各チームは近年、フロアの端やリヤタイヤのすぐ前のエリアで様々な取り組みを行なってきた。その重要なセクションが削れられてしまうのだ。
2021 floor rules
Photo by: Giorgio Piola
こうした変更に向けて、各チームはすでに対応を進めている。その一例が、マクラーレンがベルギーGPのフリー走行で使用した、実験的なフロア(上写真参照)だ。
マクラーレンはFP1のごく短い時間、カルロス・サインツJr.のマシンに2021年のレギュレーションに準拠したフロアを搭載し走行を実施。失われるダウンフォースについての実走行データを集めた。このデータは、失われたダウンフォースを取り戻す上で非常に役立つはずだ。
マクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルは、今年の後半、つまり来季に向けたチームの開発の方向性を最終決定する時までに、理解を進めることが目的だったと話した。
FP1の開始前、ザイドルは「条件が許せば、我々はFP1でテストを行なう。シーズン後半にいくつか実験用の空力パーツを使うことになるだろう」と話した。
サインツJr.が実験的なパーツを使用した一方で、ランド・ノリスはサイドポッドディフレクターがアップデートされた最新仕様のパーツ(下写真)を使用した。
主なディフレクターパネルはほとんど変更されていないが、その下に3列のフラップが追加され、この領域の気流を整えている。
McLaren MCL35 bargeboard detail
Photo by: Giorgio Piola
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