マクラーレン、2020年1-3月期の収益が、前年比で大幅減
マクラーレン・グループの2020年1-3月期の収益が、2019年の同期と比較して大幅に減少したことが分かった。
マクラーレン・グループの収益が、新型コロナウイルスの感染拡大が本格化する前、2020年の最初の3ヵ月の時点で、大幅に減少していたことが分かった。
昨年のこの時期のグループ全体の収益は、2億8400万ポンド(約376億円)だった。しかし今年はこれが、1億900万ポンド(約144億円)へと大幅に減少。2019年は同期間に2200万ポンド(約29億円)の利益を挙げていたが、一気に8100万ポンド(約107億円)の赤字に転じた。
収入の減少理由は、自動車販売台数の減少だ。2019年の同期間には953台の車を販売していたのに対し、今年は307台へと減少している。ただ、現時点でバックオーダーとして993台の注文を受けており、その約50%が、より高い利益率を誇る限定車となっている。
この期間中のマクラーレン・レーシングの収益は、F1のオーストラリアGPとバーレーンGPが延期された結果、440万ポンド(約5億8000万円)減少している。しかしチームは、3台の歴史的マシンを総額510万ポンド(約6億7500万円)で売却。スポンサーシップの増額によっても、その損失額を相殺することができている。
マクラーレン・アプライド・テクノロジーズの収益は、2019年中に”ふたつの大きな非定期的なプロジェクト”が完了したため、580万ポンド(約7億7000万円)の減収となった。
新型コロナウイルスの影響は、3月中から発生したが、今回発表された数字には、ディーラーや生産ラインの完全閉鎖、4月以降のF1レースの中止などの影響は加味されておらず、4〜6月期がさらなる減収となることは必至と見られる。
マクラーレンは、すでに1200人の人員削減など、財政立て直しに向けた策を発表。将来に向けて、次のように発表している。
「人件費を削減し、運用の影響を減らすべく、早急なコスト削減策を導入した。その他のコスト合理化対策には、マーケティングとイベントに関する支出、モータースポーツや移動に関する支出の削減が含まれる」
またマクラーレン・グループは、新たな資金調達を模索していることを明かしている。
「流動的な立場を強化するために、有担保、無担保を含む最大2億7500万ポンド(約364億円)相当の、資金調達の選択肢について現在検討を行なっている。最新情報は、可能な限り早い段階でお知らせすることになる」
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