マクラーレン、中団争いリードも”引き際”はしっかり?「2022年マシン開発には明確なプランがある」
マクラーレンは、激しい中団争いが2022年のF1マシン開発に悪影響を与えないよう、いつ開発を2022年のマシンにシフトするのか、明確なプランを立てているという。
写真:: Jerry Andre / Motorsport Images
2021年のF1は2レースを終え、マクラーレンやフェラーリ、アルファタウリの3チームがペース的に互角のパフォーマンスを発揮している。しかし決勝レースではマクラーレンが結果を残し、フェラーリに7ポイント差をつけてコンストラクターズランキング3番手につけている。
一方で、今季は2022年のレギュレーション大幅変更を控えたシーズンであり、各チームはいつ2022年のマシン開発にリソースを全面的に集中させるかを検討している。2022年のマシンは、今後数シーズンを戦う上で基礎となる、大事なマシンになるからだ。
ただライバルたちと激しく競っているチームは、その戦いに勝つため今季のマシン開発に集中することで、本格的に2022年のマシン開発に取り組み始める時期が遅くなっていってしまう可能性もある。
しかしマクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表は、チームはすでに来季を見据えた開発計画を立てており、フェラーリやアルファタウリとの激しい中団争いが、来年の計画を大きく揺るがすことはないと述べている。
「フェラーリが何を計画しているのかはもちろん分からないが、我々は今年何をしたいのか、そしていつ来年にシフトしたいのか、明確な計画があると思っている」
「もちろん、それにはフェラーリやアルファタウリとの競争力比較だけでなく、生の判断が必要になってくる」
「また、何回かテストをしてみてより多くのポテンシャルを見出すことができるかにもよる。例えば風洞実験で有望な方向性が見えてきて『かなりの成果が期待できるので、あと2~3回の実験に投資しよう』ということになるかもしれない」
「逆に『もうほとんど開発ができていて、さらにステップアップするためにはもっとエネルギーや時間を費やす必要がある』となったら、予定よりも早く開発を終えるかもしれない」
「だから我々には明確な計画があり、それを調整できる柔軟性もあると言えるだろう。方向性に見合ったポテンシャルがあるかどうか次第なんだ」
「もちろん、今年は良い結果を出したいと思っている。このポジティブな勢いを維持していきたい。しかし同時に、我々が目指す道のりは明確だ。我々はトップに戻りたいんだ」
「そのためには、新しいレギュレーションが導入される機会も活かしたいんだ」
マクラーレンは昨年、コンストラクターズランキング3位を獲得。2012年以来の好成績を収め、強豪チーム復活への道を順調に歩んでいる。同チームはこれまで、F1に新たに導入された予算制限を活用して、巨額の資金を持つライバルたちとより同じ土俵で戦いたいという野心を語ってきた。
ただザイドルは、2022年のマシン開発にシフトする時期に予算制限は関係ないと説明した。
「今後は予算制限が設定されているが、我々はその上限内で運営されているチームなので、今年や来年に使うお金に影響はない」
「もちろん、今年のマシンと来年のマシンの資金配分については、来年のマシンをきちんと開発できるように、適切なバランスを取る必要がある」
「しかしその決定自体はよりスポーツ的、技術的な問題だ」
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