ピアストリ巡る契約問題、マクラーレンCEO皮肉「コピー問題にアロンソ離脱知らず…それで信頼できる?」
マクラーレンはオスカー・ピアストリとの契約を巡り、育成元のアルピーヌと問題を抱えているが、相手側の”誠実さの欠如”が明らかになったという批判には反論を展開した。
マクラーレンは2023年から、ドライバーとしてオスカー・ピアストリを起用すると見られている。しかし、これまで育成してきたアルピーヌとは契約問題に発展している。
ピアストリは当初、アストンマーチンへ電撃移籍を発表したフェルナンド・アロンソの後任として、アルピーヌから2023年を起用すると発表した。しかし本人はSNS上でアルピーヌからのF1デビューを否定。現時点で彼は来シーズン、アルピーヌではなくマクラーレンのダニエル・リカルドの後任としてF1デビューを果たすと見られている。
アルピーヌ側はこの事態に契約は有効であると主張。ベルギーGPではピアストリの取った行動について「少し誠実さに欠ける」とオットマー・サフナウアーは語っていた。
こうしたコメントはマクラーレン側も知ることになったが、マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、サフナウアー代表のレーシングポイント時代(現アストンマーチン)に起こったブレーキダクト”コピー”問題なども引き合いに出しつつ、どちらが正しいか判断することは難しいと語った。
Otmar Szafnauer, Team Principal, Alpine F1, Pat Fry
Photo by: Carl Bingham / Motorsport Images
「結局のところ、私は彼らの関係の詳細を知らないため、どちらかのポジションを取ることはアンフェアだと思う。単純に知らないんだ」
ブラウンCEOはSky Sportsに対してそう語った。
「しかし最近でも、彼がフェルナンドの離脱に驚かされていた。少し前には(レーシングポイント代表時代にブレーキダクトのコピー問題で)40万ユーロの罰金を受け、15ポイント剥奪の罰を受けていたことからも、彼が最高レベルの信頼を集めていて、倫理について批判しているとは思えない」
なおブラウンCEOの語るブレーキダクト問題は、2020年にレーシングポイントがメルセデスの2019年型マシンのブレーキダクトデザインをコピーしたものだとしてルノー(現アルピーヌ)に抗議されたことに端を発するものだ。
レーシングポイントは無罪を主張したが、最終的に設計プロセスが競技規則に違反していると判断され、罰金とコンストラクターズポイント15点剥奪の処分が言い渡されている。
またアロンソのアストンマーチン移籍に関しても、サフナウアー代表は交渉に一切関知しておらず、プレスリリースで移籍を知ったという具合だった。
なおアルピーヌとピアストリの契約問題に関しては、ベルギーGP終了後の29日(月)にF1の契約認定委員会で会合が持たれることになっている。
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