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王者マクラーレン、どっしりと構える。新規則の2026年マシンは開幕までに大きなテコ入れなしか「マシンを理解することに労力を注ぐ」

ハースとは異なり、マクラーレンは今後数週間で2026年型F1マシンに大きな改良を加える予定はないようだ。

Oscar Piastri, McLaren

写真:: Andrew Ferraro / LAT Images via Getty Images

 先日、ハースF1チームの小松礼雄代表は2026年の新車発表に際してこう語っていた。

「バルセロナで皆さんが目にするマシンは、オーストラリアでレースを戦うマシンとは同じではありません。それはどのチームも同じでしょう。あまりにも時期が早すぎるからです」

 このように、小松代表は1月末に行なわれるバルセロナでの非公開プレシーズンテストから3月の開幕戦オーストラリアGPまでにマシンが大きく進化するだろうとの予測を立てた。しかし、2025年のチャンピオンチームであるマクラーレンはやや異なるアプローチのようだ。

 マクラーレンはそもそも、新車『MCL40』の正式発表を2月9日まで行なわない予定だ。これは1月26日からスタートするバルセロナテストよりもかなり遅いタイミングであり、そのバルセロナテストにおいても、マクラーレンは少なくとも初日を欠席する方針だ。

 とはいっても、マクラーレンも技術規則が刷新された2026年シーズンの開幕に向け、既にメディア向けのラウンドテーブルを実施して説明を行なっている。その中でチームの技術首脳陣は、すぐにアップデートを実施するよりも、プレシーズンテストと開幕戦で新コンセプトを理解することを優先したいと明言している。ただし、ライバルの動向には常に目を光らせるという。

 チーフデザイナーのロブ・マーシャルは次のように語った。

「バルセロナからメルボルンまでの間に目にするマシンは、おそらく開幕戦に持ち込むものとほぼ同じと思ってもらっていい。我々はこのマシンを理解することに労力を注ぐ」

「また、ライバル陣営の動きも考慮に入れる必要がある。彼らが何を達成するのか、我々に何を示すかというところから刺激を受けなければならない」

「このマシンをしっかり理解することに集中しなければならない。非常に複雑で、全てが新設計だ。調整やチューニングが必要な箇所が山ほどある」

「だからこそ、序盤から大量の新要素を投入するのはかえって物事を複雑にしてしまうと思う。走行する前から再設計に躍起になるよりは、プラットフォームを理解した方がいい」

 イギリス・ウォーキングに拠点を置くマクラーレンでは、これまで高い精度を誇ってきたシミュレータと実走行の相関関係が、新レギュレーション下においても維持されるかどうかについて不確実性もあるという。

 これについて、パフォーマンス担当テクニカルディレクターのマーク・テンプルは次のように説明する。

「空力パッケージに関して、我々のツールがそのまま実走行のパフォーマンスにつながるかどうかについては、もちろんそうなることを期待している。ただ、新レギュレーションには空力をより複雑にする要素がいくつかあり、『予測不能』という表現が正しいかは分からないが、少なくともコース上での挙動を予測するのが難しくなっている」

「それはまだレギュレーションサイクルの初期段階にあるという点も大きい。実際に走ってみて、ツールで予測したものと、サーキットで観測されるものの間に、どんなズレがあるのかを確認するまでは、確信を持つのは難しい」

「とはいえ、それもF1というプロセスの大きな魅力であり、我々全員が走行開始を楽しみにしている理由でもある。実際にギャップがどこにあるのかを確認し、現時点で“分かっていないことが分かっている”状態の部分に確実性を与え、それを今後の開発やプロセスにどう組み込んでいくかを見極めることができるからだ」

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