マクラーレンにとって、ホンダとの関係解消は必要不可欠だった?
マクラーレンがホンダとの契約を打ち切ったという判断は、ホンダがレッドブルと共に成功しているにも関わらず、間違いではなかったはずだ……ロス・ブラウンはそう考えている。
2015年からF1に復帰したホンダ。その最初のパートナーはマクラーレンだった。マクラーレン・ホンダといえば、1980年代後半から90年代前半まで最強を誇った組み合わせ。”黄金コンビ”の復活に、大きな期待がかかった。
しかしこのパートナーシップはうまくいかず、2017年までの3シーズンにわたって1度の表彰台も獲得することができず、厳しいシーズンを過ごした。
そのためマクラーレンは、2017年限りでホンダとのパートナーシップを解消。新たにルノーのカスタマーパワーユニット(PU)を使用することに変更した。
一方のホンダは、2018年にトロロッソにPUの供給を開始。その1年を経て2019年からはレッドブルにもPU供給をスタートさせ、いきなり3勝を挙げる活躍を見せた。2020年シーズンにはチャンピオン争いをすることも期待している。
そんな成功に近づきつつあるホンダだが、マクラーレンにとっては、ホンダとの関係を解消することを選んだのは、様々な物事を好転させる鍵だった……そう語るのは、F1のモータースポーツ・マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンである。
「彼らには分別を持った人が今はいる。それを認識するのに、しばらく時間がかかったんだ」
ブラウンはそう語った。
「人は、彼らがホンダとの関係を解消したことで、大きな間違いを犯したと言うだろうね。しかし妙な話だが、チームの中で何をする必要があるのか、それを認識するためには必要なことだったのだと、私は思う」
「彼らはいつもホンダのことを非難していた。彼らは今では、それは正しいことではなかったと認識しているだろうと思う。しかもそれだけではない。ホンダとの関係を解消し、ベンチマークを得たことで、自分たちが何をしなければならないか認識したんだ」
「誰かがレースをし、そして誰かがうまくやっていた、その結論に至らなかったのがなぜなのか、それは私には分からない」
「ルノーのPUを使うことで、エンジンだけではなく、もっと大きな問題があること、そしていくつもの変更を行なわなければならないことを認識した。そして、とても賢明な変更を行なったと思う」
Be part of Motorsport community
Join the conversation記事をシェアもしくは保存
Top Comments
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。