必然? それとも偶然? ライバルチームより“跳ねない”マクラーレンMCL36
マクラーレンは、F1プレシーズンテストでポーポイズ現象の問題を回避できた理由について、明確に説明できないようだ。
カタルニア・サーキットで行なわれた2022年のF1プレシーズンテストで多くのF1チームが苦しんだ、グラウンドエフェクトカー特有の激しいピッチング。ポーポイズ現象とも言われるこの問題は各チームを大いに悩ませ、メルセデスは臨時のフロアステーを設けるなど対処に追われた。
一方今回のテストで好調のマクラーレンは、テストパーツを装着した際に空力の問題があったものの、ピッチングに悩まされることはなかった。マクラーレンのテクニカルディレクターであるジェームス・キーは、ニューマシンMCL36がピッチングと全くの無縁という訳ではないものの、悩みの種になるほどではないと語った。
「いくつかのテスト用アイテムが、(ピッチングを)助長するような感じだった」
「しかしそのアイテムを取り除けば問題は解消されるので、空力的に修正することが可能だ」
「今のところ、それは我々の中でそれほど話題になっていない。もちろん、さらなる開発を進めるにあたって問題が出てこないという保証はない。少しは苦しんでいるが、ドライバーにとって大きな懸念でもなければ、気を散らすようなものでもない」
またキーは、ピッチングの抑制に特化したマシンにするほどのクレバーさはなかったものの、安全性の高いマシンを設計したことは決して偶然ではないと述べた。
「我々が非常にクレバーであったと言いたいところなのだが、実際にはその辺りのシミュレーションは難しいんだ」とキーは言う。
「タイヤの剛性やクルマの上下動も関連している。シャシーと共鳴して、突然それ(ポーポイズ現象)が起きてしまうこともあるだろう。フロントの質量も、それに関わってくる」
「完全に運だけの問題だとは思っていない。マシンのスタビリティも少しは関係しているだろうし、様々な車高における荷重のかかり具合など、色々ある」
「ただ、それが意図的なものだと言えば嘘になる。この問題は、サーキットを走っているうちに皆だんだん慣れてくるはずだ。時間が経つにつれて問題点を解決する方法が分かるようになるだろう」
そう語るキーだが、各チームは今後もマシンが跳ねることを多少は許容しなければならず、特定のサーキットではドライバーに我慢を強いることもあるだろうと考えている。
「おそらくグラウンドエフェクトカーである以上、地面に近接することで起こる反応はある程度仕方のないものだと思う」
「そういう性質のマシンなのだから、今こういう現象が見られているんだ。ただ、それをどうにか抑える方法は学ぶことができるはずだ」
「このマシンにはまだ見つけるべきもの、学ぶべきものがたくさんある。この現象は、物理的なものであり、根絶することはできないと思う。しかし、それをマネジメントするという観点で言えば、少しの開発作業を経て、問題を大幅に減らすことができると思っている」
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