マクラーレン、”フェラーリとのランク3位争いに勝つため”「今後もアップグレードを続ける」
マクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルは、2022年向けの開発に全てのリソースを振り分けるという”誘惑”があるものの、フェラーリとのランキング3位を賭けた戦いに勝つために、2021年用マシンの開発を今後も続けていくと語る。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
2020年シーズンをコンストラクターズランキング3位で終えたマクラーレンは、パワーユニットをメルセデス製に載せ替えた今季も開幕から好調な戦いぶりを続け、第4戦まで終えたところでランキング3番手につけている。
ただ、昨年は大いに苦しんだフェラーリも復調の兆しを見せており、中団グループのトップの座を巡って、激しい戦いが繰り広げられている。
マクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルは、そんなフェラーリとの戦いに打ち勝つためにも、新レギュレーションが導入される2022年に向けた開発に全てのリソースを振り分けるのではなく、2021年用マシンの開発を今後も続けていく予定だと語る。
テクニカルレギュレーションが一新される2022年に向けては、多くのチームが今季早い段階でリソースの大部分を振り分けると表明している。すでに今季の開発を諦め、来年に向けてシフトしているチームもあるほどだ。
しかしマクラーレンは、今季マシンMCL35Mにアップグレードを施すことを計画しているという。
「今季最初のテスト以降のことを言えば、我々は単純に、マシンに継続的にアップグレードを施そうとしてきた。パフォーマンスを進化させるためにね」
そうザイドル代表はスペインGPの際に語った。
「たとえばポルティマオ(ポルトガルGP)には、アップグレードを投入した。スペインのフリー走行でも、マシンをアップデートした。そして今後のレースでも、さらなるアップデートを行なう予定だ」
ザイドル代表曰く、開発チームのリソースを完全に来季向けに切り替えるという決断は、”それほど遠くない”未来のことだとしている。そして今季用マシンに投入されるのは、”それほど手がかからず、簡単に手にできる”アップグレードだという。
「それと同時に、来年用マシンの開発に完全に集中するために、チームおよび開発チーム全体を切り替えるのは、それほど遠い先のことではないというのも明らかだ」
そうザイドル代表は言う。
「今年のマシンの開発については、まだ簡単に成果を手にできるようなアップグレードがあるかどうかということに、最終的には依存することになるだろう。その後で、さらに調査を進めたいと思う」
「しかしジェームス(キー/マクラーレンのテクニカルディレクター)は、いつリソースの全てを来年用に切り替えるのか、その明確な考えを持っていると思う」
スペインGPでのフェラーリ勢は、マクラーレンのパフォーマンスを完全に上回った。その事実を考えれば、ランキング3位を確実に手にするためには、今後もさらにアップグレートを投入することが非常に重要であるということをザイドルは認めた。
「特にフェラーリとの戦いは、明らかにとても厳しいモノだ。3番手の争いを続けていくためにも、今後のレースでもマシンにアップグレードを投入し続けていくのが重要だ」
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