ランド・ノリス、アウディF1のドライバー候補に? マクラーレンは流出を心配せず「我々は彼に勝つことのできるマシンを用意できるはず」
マクラーレンF1は、チームのエースドライバーであるランド・ノリスが、ライバルチームに”強奪”される可能性はないと、絶対的な信頼を寄せている。
2022年シーズンに、トップ3チーム以外で唯一表彰台を獲得したマクラーレンのランド・ノリス。それ以外も安定して高いパフォーマンスを発揮しており、他のチームとしては非常に魅力的なドライバーであるはず。いずれかのチームが獲得に動いても決して不思議ではない。
しかしマクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、ノリスが他チームに移籍する可能性はないと考えているようだ。
ノリスは2022年の初めにマクラーレンとの契約を更新し、2025年まで同チームに在籍することが決まっている。しかし、2022年までマクラーレンのチーム代表を務めていたアンドレアス・ザイドルがザウバーに移籍し、CEOに就任した。このことから、ザウバーがアウディとの共闘を始める2026年シーズン以降のドライバーとして、ノリスに食指を動かすのではないかという見方もある。
しかしマクラーレンのブラウンCEOは、ノリスの能力がライバルチームにとっても魅力的なモノであることを認識しつつも、マクラーレンとしても彼が求めるモノを提供していくことができるはずだと自信を見せる。
マクラーレンがパフォーマンスを十分に上げられなかった場合、ノリスを失うことを心配しているのではないかと尋ねられたブラウンCEOは、次のように語った。
「いや。我々は彼に勝てるマシンを与えることができると確信している」
そうブラウンCEOは語った。
「我々は彼と長期契約を結んでいる。彼はこのチームをとても快適に感じていると思う」
「我々は、彼に勝てるマシンを届けたいというだけじゃない。自分達としても、勝てるマシンが欲しいのだ。そしてそこに到達できるような道筋ができていると思っている」
「彼は我々が歩んでいる旅路を知っているし、それを受け入れている。心配するのは、まだ早いと思うよ」
ブラウンCEOは、ノリスのF1デビュー以来の活躍に感銘を受けていると語る。
「彼のこれまでの全てのステップは、彼が今後偉大な存在となるに相応しいと信じるに値する理由を与えてくれた」
「我々はこれまで、ステップアップする道中で素晴らしい活躍を見せたドライバーを何人も見てきた。しかしそのうちの何人かは、F1に到達した時に、彼らのせいなのか、それとも状況のせいなのかは分からないが、うまくいかなかった。ヤン・マグヌッセンはあらゆるカテゴリーで優れていたが、F1ではうまくいかなかった。ヨス・フェルスタッペンもそれまではものすごかったが、F1ではうまくいかなかった」
「ランドも同じように全ての段階で素晴らしかったが、その能力はF1でも機能している。私が満足しているのは、純粋なペースだけではなく、ミスが少なく、そしてレースの組み立て方も力強いということだ」
「1年目のノリスにはペースはあったが、おそらく十分に躍動できていなかった。でも今の彼は、レース中はフェアだがタフな存在だ」
ブラウンCEOは、2023年にノリスのチームメイトとなるオスカー・ピアストリも、ノリスと同等の可能性を持っていると期待している。
「ランドはグリッド上で最速のドライバーのひとりだと思う。オスカーもそれに近いと思う」
そうブラウンCEOは語った。
「オスカーには、ランドを倒すチャンスがある。そしてまた逆の可能性もあると思う。それが、誰もが期待していることだと思う。ふたりのドライバーが近い速さを見せ、序列が逆になることもあるようなことをね」
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