トップ3を”現実的”に追撃へ。マクラーレン、2021年は予算上限を最大限に活用
マクラーレンのアンドレアス・ザイドル代表は、トップ3チームに追いつくために、2021年からスタートする予算制限を最大限に利用するつもりのようだ。
写真:: Jerry Andre / Motorsport Images
2021年に大きなレギュレーション変更を予定しているF1。新たに財政に関するレギュレーションが作られ、1億7500万ドル(約189億円)の予算制限が導入されることになる。
規模の小さいチームはこれまで、この予算上限に達しない額でチームを運用してきたと見られる。しかし、近年莫大な予算を投じてきたメルセデスやフェラーリ、レッドブルといったチームは、予算制限の導入により一定の歯止めがかかることになる。
マクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、次のようにmotorsport.comに語った。
「我々の目標は、間違いなく予算の上限でチームを動かすことだ」
「再びビッグチームと戦えるようになる唯一のチャンスなので、予算の上限まで使うための取り組みをする。予算の面で対等な立場に立つ必要があるんだ」
マクラーレンは2019年シーズンをコンストラクターズランキング4位で終えた。これは2012年に3位となって以来の成績だが、レッドブル(ランキング3位)とは272ポイント、チャンピオンとなったメルセデスとは594ポイントもの差をつけられた。
2021年から予算に上限が設けられることから、上位3チームは2020年に莫大な予算を投じ、新しいレギュレーションに対する準備を整えるのではないかという懸念が高まっている。
一方、マクラーレンは予算制限の恩恵をもっとも受けそうなチームのひとつであるにも関わらず、ザイドルは2020年の予算を増やしてレギュレーション変更に備える予定はないと述べた。
「達成可能なことに現実的になる必要がある」と、ザイドルは語った。
「たとえ誰かが1億ドルをくれたとしても、短時間でより多くの成果を生み出すことができるようにそれを分配し、消化する必要がある」
「それが、私が2020年についてあまり心配していない理由だ。現時点で、トップ3チームが最も多くの予算を使う年になると読んでいるが、あまり心配していない」
「結局のところ、CFDや風洞には制限があるため、できることは限られているんだ」
「彼らトップチームは、有利なスタートを切るだろう。それは彼らが今いる位置や彼らが持っている方法論やプロセスが優れており、彼らの方がより良い仕事をしているからなんだ」
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