アストンマーチン、復活に向けてマシン開発継続。夏休み明けのオランダGPにアップデートを準備

アストンマーチンは、来季F1マシンの開発に集中するのは時期尚早だとして、オランダGPに向けてアップデートを用意していると明かした。

Lance Stroll, Aston Martin AMR23, Alex Albon, Williams FW45, George Russell, Mercedes F1 W14

 2023年シーズンのF1は前半12レースが終了し、夏休みに突入。各チームは徐々に来季マシンの開発に集中し始める時期だが、アストンマーチンは今季マシンの開発を継続し、夏休み明けのオランダGPにアップデートを投入すべく準備しているようだ。

 アストンマーチンはシーズン開幕当初、レッドブルに次ぐ2番手チームとして速さを見せ、フェルナンド・アロンソが前半12戦で6度表彰台に上がった。

 しかし直近の数レースでは苦戦しており、マクラーレンやメルセデス、フェラーリといった”2番手チーム”争いからこぼれ落ちるシーンも少なくない。

 チーム代表のマイク・クラックはベルギーGPを前に、こうした低調ぶりはマシン特性の変化が関係しており、アップデートの”副作用”だと説明した。ただベルギーGPではアロンソが5位入賞を果たし、マシンが元の状態に戻ったと感じたとコメントしている。

 そしてアストンマーチンはさらなるパフォーマンス向上を目指して、オランダGPを含むシーズン後半戦にアップデート投入を目指しているという。残りのシーズンでアップデートが行なわれるのはいつかと尋ねられ、クラックは次のように答えている。

「どのレースにもアップデートがある。ザントフールトの(アップデート)リストを見てもらえれば、何か書いてあるはずだ」

 すでに2024年マシンの開発に集中していると明かしているチームもあるが、クラックは現行マシンの開発を続けるつもりだという。

「我々は蛇口を閉じつつあるわけではない。フル稼働だ」

 クラックは、後半戦を通じてチームが前進する最善の方法は、昨年の冬に達成した劇的な前進をさらに発展させるため、開発を継続することだと感じていると語った。

「魔法の弾丸、それを見つけられることを願っている」

「しかし我々は開発計画を立てた。我々はそれに従ってクルマを開発している。何が起こるかによって、どのような方向性をとるか見極める必要がある」

「前半戦を終えた今が、対応できるタイミングだ。昨年のこの時期と比べて10倍多くポイントを獲得し、(コンストラクターズ)チャンピオンシップでは3番手につけている。結果が出れば期待も高まる」

「でも我々がどこから挽回したかを忘れてはならない。開発を推し進める中で、自分たちが大きなステップを踏んできたことも認識しなければならない」

「ズームアウトして、自分が何を達成したかを確認することも重要だ」

 

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