俺は口だけの男じゃない! 結果でリカルドを振り向かせたマクラーレンCEO
マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、2021年のダニエル・リカルド獲得を目指すにあたり、自身が“口だけの男ではない”ことを示したと語った。
Daniel Ricciardo, Renault F1, on the grid
Mark Sutton / Motorsport Images
セバスチャン・ベッテルのフェラーリ離脱に端を発する一連のドライバーシャッフルにより、ルノーのダニエル・リカルドは来季からマクラーレンに移籍することとなった。
マクラーレンがリカルドの獲得に動いたのはこれが2度目で、彼らは以前、2018年限りでチームを離れたフェルナンド・アロンソの後任として、リカルドと交渉していた。しかし、当時レッドブルに所属していたリカルドはマクラーレンの誘いを断り、ルノーと2年契約を結んだ。
ブラウンは、2年前のリカルドがマクラーレンと契約しなかったことは、当時のチーム成績を考えれば驚くべきことではなかったと語った。しかしながら、2年前に彼と交渉していたことは、今回の契約にも役立ったと考えている。
「数年前、我々はマクラーレンの歴史の中でも最悪のシーズンを送っていた」とブラウンは回顧する。
「あの時私にできたのは、私の目指すところについてダニエルに主張し、約束をすることだった」
「私はとにかく『良いチーム代表を雇う。良いテクニカルディレクターを雇う。必要なリソースを手に入れる。設備投資もする』と言うしかなかった……問題が多すぎたんだ」
「ただ彼は申し訳なさそうに、『とても良さそうに聞こえるけど、君たちはマクラーレンの史上最悪のシーズンを送ってしまっている』と言った。結局、そういった理由から彼を迎え入れることはできなかった」
「でも今では、『良いチーム代表を雇う』なんて言わずに『我々にはアンドレアス・ザイドルがいる』と言うことができる。彼はチームに大きな変化をもたらした。そしてテクニカルディレクターに関しても、ジェームス・キーを手に入れた」
「1年後、彼(リカルド)は私が口だけの男ではなかったことを分かったと思う。つまり結果がついてきたんだ」
リカルドは、マクラーレン移籍を決断する“特定の決め手”はなかったとコメントしているが、ブラウンはそうは考えておらず、ポルシェの第一人者として耐久レースの最前線で戦ってきたザイドルの獲得が、リカルドを契約に傾かせるのに大きな役割になったと考えている。
「彼はアンドレアスの大ファンで、それが意思決定に大きく関係していると思う」とブラウン。
「彼は『アンドレアスは“モンスター”だ』と話していた。もちろん良い意味で言っているはずだ。それは今回の決断を下した理由だと思う」
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