F1 カタールGP

絶好調のマクラーレン、”異例”のカタールGPが追い風に。「今後も同じ序列になるとは限らない」

マクラーレンは、F1カタールGPで1スティントの最大周回数が制限されたことで、自分たちのパフォーマンスに有利に働いたと考えている。

Filip Cleeren

Filip Cleeren

公開日時: 2023/10/12 3:41

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Oscar Piastri, McLaren, 2nd position, Max Verstappen, Red Bull Racing, 1st position, Lando Norris, McLaren, 3rd position, on the podium

 F1カタールGPの決勝は、タイヤにトラブルが発生する兆候があったことから、1セットのタイヤで走行できる周回数が18周までに制限。事実上3ストップが義務付けられることとなったが、マクラーレンはこれが自陣営に有利に働いたと考えている。

 マクラーレンのオスカー・ピアストリは、優勝したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から4.5秒差、3位となったランド・ノリスもそこから2秒差でのチェッカーと、今季これまで圧倒的なパフォーマンスを見せてきたフェルスタッペンと近い位置でのフィニッシュとなった。

 マクラーレンはハイダウンフォースのコースを得意としており、カタールGPのスプリントではピアストリがポールポジションから勝利。その速さは本物だと言えるが、チーム代表のアンドレア・ステラ曰く、マクラーレン勢が決勝でフェルスタッペンに接近できたのは、レッドブルがその力を十分に発揮できなかったからだという。

「第一に、レースリーダーの戦略はレースタイムという観点から見ると最適ではなくなる。マージンを加味して、最も安全な戦略を選ぶからだ」

 そうステラ代表は語った。

「後半のセーフティカーから身を守るために、彼らがタイムを失うような戦略をとったことは、我々の状況が実際よりもよく見える要素だったと思う」

「第二に、彼らがどれだけプッシュしていたか分からない。 確かに、マックスは他の時ほど手応えを感じていなかったかもしれないがね」

Oscar Piastri, McLaren MCL60, leaves his pit box after a stop

Oscar Piastri, McLaren MCL60, leaves his pit box after a stop

Photo by: Andy Hone / Motorsport Images

 マクラーレンのMCL60はタイヤに厳しいマシンだと考えられており、一方のレッドブルRB19はこれまで決勝で優れたレースペースを見せてきた。裏を返せば、マクラーレンMCL60はタイヤへの入力が激しく、18周でタイヤの性能を使い切ることが求められた今回のレースで有利に働いた可能性もある。

 ステラ代表は、レッドブルがタイヤマネジメントで差をつけられなかったことは考えられるとしながらも、マクラーレンもタイヤのデグラデーション(性能劣化)が改善されたと感じているという。

「今回は全開のレースだった。スティントの最大周回数が規定されていたからだ。ミディタムタイヤもハードタイヤも予想通りの挙動を示していたから、ドライバーたちはプッシュすることができた」

「金曜日の段階では、タイヤの挙動を見て、タイヤをコントロールするレースになると思っていた。 その代わり、少なくとも我々にとってはプッシュするレースになり、それが追い風になった」

「今後のレースで、我々のマシンが改良されてタイヤに優しくなったことでデグラデーションが良くなったのか、それとも単に今回そういう状況になっただけなのかが分かるだろう」

 ステラ代表は、マクラーレンの調子が特別良かった可能性もあるとしながらも、メルセデスが同レベルのパフォーマンスを持っていたと指摘した。

 実際、スタート直後の同士討ちでピットインを強いられたメルセデスのジョージ・ラッセルが、最後尾から4位まで追い上げているのだ。

「メルセデスは全く遠くなかった」とステラ代表は認めた。

「ジョージはレースペースの面で非常に強かったし、スタートでタイムを失ってしまったのは彼らにとっては残念なことだった。そうでなければ我々と一緒に走ることになっていただろう」

「このトラックは我々のクルマにとても合っていた。だから今後のレースで、必ずしもこうした序列になるとは思っていない」

 

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